米陸軍で7月に自殺率が倍増

2012.8.17


 military.comによれば、7月に米軍の現役兵士の自殺者が最高記録の26人に倍増しました。

 別に予備役と州軍で12人の自殺の可能性があり、合計38人の自殺はアフガニスタンで殺された兵士32人を上回りました。7月は6月の現役兵12人の自殺から上昇し、予備役と州軍では6月と7月に12人が自殺しました。

 基礎訓練における自殺防止と認識を強調しはじめた海兵隊は7月に8人の自殺が報告され、総計は2011年と同じ32人となりました。空軍は現役、州軍、予備役の合計で7月までの自殺者は63人で、2011年よりも5人増しでした。海軍は今年最初の7ヶ月間で39人で、2011年は52人でした。

 2008年以降、国防総省は1億1,000万ドル以上を注ぎ込み、自殺ホットラインを設置し、精神医療の専門家を雇い、広範な自殺に関する研究を行いました。軍は強制的なメンタル健診と感情の回復訓練、いじめとしごきの取り締まりも行いましたが、資金提供と計画は未だに自殺率を抑制したり、セラピストに治療法を立案させるパターンを発見していません。戦地派遣されていない兵士は複数回派遣された兵士と同じくらい自殺しているとみられます。

 今年最初の7ヶ月間に現役、州軍、予備役で321人の自殺が報告されました。アフガンでは今年231人が殺され、米軍と同盟国を合わせると297人でした。


 当局者のコメントは省略しました。なぜこうなるのかは説明がつきません。コメントは一様にそれを述べています。

 米軍の中はアフガンよりも危険のようです。これまで米軍が様々な取り組みを行ってきたことは、当サイトでも紹介してきました。それでも問題が続くのでは、正直なところさっぱり分からないとしか言えません。

 なお、今日はシリアに関しては国連の任務終了を伝えており、戦況に関する記述は僅かでした。



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