パキスタンが陸路を再開

2012.7.5


 military.comによれば、パキスタンがNATO軍のアフガニスタンへの補給路となっている陸路を再開しました。

 国内でも報道されているので、知るべき部分についてのみ紹介します。交渉上の問題となっていた割増料金はアメリカが謝罪したことで課せられないことになりました。


 キリスト教とイスラム教の文化的違いを明らかにするような結末です。パキスタンは謝罪を求めるために通行料をつり上げていたようでです。これは日本人もよく理解しておくべきことです。

 イラクに自衛隊を派遣する時に地元部族が要求した土地代も最初は法外でした。しかし、交渉を繰り返す内に互いの信頼関係ができて、価格は大幅に下がりました。以前に見たテレビ番組でも、息子を殺されたという父親と相手方の部族が話し合う場面で、父親は息子が死んだことについてどう考えているのかと迫り、相手方はそれにどう答えるかを話し合っていました。多分、こうしたことはイスラム教国を相手にした交渉ではよく理解していなければならないことなのでしょう。



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