スタイン軍曹が除隊を勧告される

2012.4.7


 military.comによれば、軍の委員会はフェイスブックでオバマ大統領を批判したゲーリー・スタイン3等軍曹(Sgt. Gary Stein)に除隊を勧告しました。

 スタインがやった批判は、映画「ジャッカス(Jackass)」のポスターに大統領の顔を載せたり、オンラインで「ノバマ(Nobama)」と記したバンパーステッカーを販売した事を含みました。

 キャンプ・ペンデルトン基地(Camp Pendleton)の海兵隊の管理委員会は木曜遅くに1日続いた聴聞の後で、スタイン3等軍曹は不正行為により解任されるべきと結論しました。委員会はスタインが非名誉除隊(other-than-honorable discharge)で解任されることも勧告しました。これはスタインが恩典を失い、軍基地にいることも許可されないことを意味します。委員会の勧告は是非を決定する大将のところへ行き、大将が委員会を支持しない場合は海軍長官の元へ行きます。

 聴聞の間に検察官、ジョン・トレッサラ大尉(Capt. John Torresala)はスタインがオバマ大統領の顔を映画「ジャッカス」の上に合成することまでしたと言いました。トレッサラ大尉はスタインの行為が繰り返し、隊員の言論の自由を制限する国防総省の方針に違反し、彼の投稿について上司からの警告を無視した後で解雇されるべきと主張しました。政府はスタインが作った「Armed Forces Tea Party」というフェイスブックのページへのスタインの投稿のキャプチャ画面を提出しました。検察官はオバマ大統領の写真が「ジャッカス」のポスターの上にあるものを含みました。彼はオバマ大統領の顔を彼が「Mr.ホラブル(The Horribles)」と変えた映画「Mr.インクレディブル(The Incredibles)」の上に合成もしました。スタインが海兵隊の気象官が使うフェイスブックに投稿した反オバマのコメントは良好な秩序と規律に害を与え、下級海兵隊員に影響を与えかねないと言いました。


 記事はまだ続きますが、ここまでで十分と思われます。なお、非名誉除隊の部分は原文に「other-then-honorable discharge」とスペルミスがあったので修正してあります。

 やっとスタインの発言のどの部分が問題視されたのかが分かりましたが、正直なところ呆れました。これは言論の自由の問題ではありません。基本的なモラルの問題です。スタインは除隊処分で当然です。彼の投稿は学生が先生の悪口を落書きした程度のものであり、スタインはよくもこれで「私は悪いことはしていません」と言ったり、憲法修正第1条を主張したものだと思います。インターネット上で言論の自由を主張したがる者のほとんどが救いがたい中傷発言を繰り返すのは、アメリカでも同じようです。私がその立場にあっても委員会を招集し、スタインを解任しようとしたと思いますし、彼の上官なら1時間は説教のために使ったところです。

 「ジャッカス」はMTVで放送された、若者がバカな行為を繰り返す様を撮影した番組の映画版です。私は映画を途中で観るのを止めることはほとんどなく、内容がひどくて映画館を出たことは数回しかありません。「ジャッカス」はその少ない事例の一つです。たとえば、住宅設備の展示場で、展示品のトレイの便器に本当に大便をするといったイタズラを繰り返す内容なのです。そんな映画のポスターに大統領の顔を合成すること自体が問題行為です。「冗談でした」で済む話ではありません。

 この事件はこの後、特別なことが起きない限りは扱いません。それだけの価値があるとは思えないからです。



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