銀河3号は日本の領域を通らない!

2012.4.10
追加 同日 17:40


 チャールズ・ビック氏の最新レポートは北朝鮮が通告し、国際航空情報機関(NOTAM)が発表した銀河3号の軌道に矛盾点があると主張しています。

 ビック氏は光明星3号は太陽同期軌道に高度500kmに打ち上げられる場合、彼らが機体落下地点として通告しているエリアと軌道が矛盾するとしています。打ち上げ地点(39.660107 N, 124.705203 E.)から目標とする軌道に打ち上げる場合、軌道傾斜角は97.42度になります(北朝鮮は88.7度と主張)。そのための打ち上げの方位は192.3度ですが、2段機体が落ちると予告したエリアの中間地点の方位は181.0度であり、あまりにも離れています。ロケットは上海の沿岸をかすめ、台湾の上空を飛ぶ形になります。

北朝鮮が発表した機体落下区域
1段機体 35-12-25N 124-52-23E 35-12-13N 124-30-34E 35-55-20N 124-32-10E 35-55-10N 124-50-25E.
2段機体 15-08-19N 124-46-15E 15-09-35N 123-45-27E 19-24-32N 123-54-26E 19-23-08N 124-45-13E.

実際の機体落下区域
1段機体 35-12-25N 123-42E 35-12-13N 123-20E 35-55-20N 123-33E 35-55-10N 123-51E
2段機体 15-08-19N 119-38E 15-09-35N 118-56E 19-24-32N 119-43E 19-23-08N 120-34E

 以上は要点のみです(原文はこちら)。


 簡単に言えば、実際の軌道はもっと西寄りになるということです。今朝のテレビニュースでは航空機は予定落下地点の西側へルートを迂回することにしたようですが、これで十分なのかどうか、再検討が必要です。

 しかし、それ以上に衝撃を受けるべきは防衛省でしょう。なぜなら、自衛隊の石垣島などへのPAC-3派遣が無意味になったからです。Google Earth上で東倉里から192.3度へ直線を引くと、このようになります。もちろん、自転の影響は考慮していません。しかし、実際の軌道もこれに似たものになるでしょう。

 もし、北朝鮮の通告だけでイージス艦の配備位置を決めていたのなら、配置をやり直す必要があります。また、石垣島などのPAC-3配備間まったく無意味になりました。直ちに引き揚げても差し支えありませんし、東京に配備したPAC-3も当然、撤退です。沖縄県のみなさん、どうぞ安心してください。銀河3号は日本の領域をかすりもしません。

 日本のマスコミはこの事実を報じるのでしょうか?。これを報じないようなら、彼らは腰抜けということになります。

 機体側面の小型エンジンですが、別のニュース映像で確認できました。下の写真の赤枠の中が1段機体上部の小型エンジンです。他の位置の小型エンジンもそのままかは、まだ確認していません。色を白く変えたのは、単に見栄えの問題かも知れません。

 なお、現地の天気予報は刻々と変化しています。今後、東倉里北西55kmの新義州市の天候は下のアイコンをクリックして確認してください。

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