米軍高官がアフガン戦CIAへの委譲を否定

2012.3.8


 military.comによれば、米軍高官は2014年以降にアフガニスタン戦をCIAの管理に引き渡す計画はないと言いました。

 中央軍司令官のジェームズ・マティス大将(Gen. James Mattis)と特殊作戦軍司令官のビル・マクラベン海軍大将(Adm. Bill McRaven)は、下院軍事委員会でそうした計画は進行中ではないと言いました。AP通信は週末に、国防総省の立案者が議論している案を報じました。この案は、2014年末にアメリカが戦闘の役割を終えるためのホワイトハウスの計画に合わせて、どう米軍の駐留を減らすかを決める上で、多くの国防総省当局者が考えているものの一つです。


 おそらく、CIAへの委譲について議論が行われていることは事実ですが、まだ何も決まっていないので「進行中ではない」という答えになったのだと思われます。

 ワシントン風の言葉のあやを利用した逃げみたいなものです。委員たちは、計画だけでなく、議論自体の存在を質問すべきでした。かといって、委譲が本決まりとも言えません。議論する上では、様々な案をあげて、それぞれの長所短所を議論するものだからです。



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