タリバンが虐殺事件に報復を宣言

2012.3.13


 military.comによれば、アフガニスタンで民間人16人を殺害した米兵は、ワシントンに駐屯する第2歩兵師団第3ストライカー旅団第3歩兵連隊第2大隊に所属していました。

 氏名不詳の2等軍曹は2月1日にベランバイ(Belambai)村の安定化プログラムに配属されました。村落安定化プログラムはNATO軍のアフガンの移行に向けた努力の1つです。部隊は村の長老に近所の警備のために認可され、武装するために選ばれた地元民と共に特殊部隊の兵士とペアを組みます。第3ストライカー旅団は2003年以降、3回イラクに派遣され、昨年12月に初めて2,500人の兵士をアフガンに派遣しました。

 military.comによれば、タリバンが米軍に報復を誓いました。月曜日の段階では、日曜日の事件が大きな抗議に発展するかは不明でした。タリバンはウェブサイトの声明で「心を病んだアメリカの野蛮人」がパンジャイ地区(Panjwai district)で「血にまみれ、冷酷な犯罪を犯した」と言いました。武装グループは犠牲者の家族に、彼らが「アラーの力を借りて、すべての殉教者のために」報復すると誓いました。

 BBCによれば、米政府当局は犯人は単独犯であると言います。ホワイトハウス広報官、ジェイ・カーニー(Jay Carney)は米軍撤退のスケジュールに影響を及ぼさないと言いました。タリバンは報復を宣言しましたが、地元の長老は事件について抗議を求めないと言いました。

 銃撃の詳細はまだ不明です。ある女性の目撃者は、男が女性を家から引き出して、繰り返し壁に彼女の頭を打ち付けるのを見たと言いました。犯人は30代で、3人の子供がいるとされます。当局者は事件について説明しませんが、報道は兵士が酔っていたか、神経衰弱だったことを示しています。ABCニュースは、匿名の当局者が犯人は以前に脳外傷と結婚の問題で苦しんでいたと言うのを引用しました。当局はこれについてコメントしていません。


 とりあえず続報から気になる部分を取り上げました。時間がないので、コメントはしません。まだ事件は不明部分が多すぎます。

 BBCの記事の衛星写真でアルコザイ村の位置が分かりました(kmzファイルはこちら)。



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