ホームレスの退役軍人を軍人墓地管理に活用

2012.2.17


 military.comによれば、復員軍人援護局(The Department of Veterans Affairs)はホームレスの退役軍人の一部を国家軍人墓地での仕事を与えることを望んでいます。

 エリック・シンセキ長官(VA Secretary Eric Shinseki)が退役軍人を墓地管理人と代表者として訓練する計画を退役軍人問題委員会の議員に説明しました。「国家軍人墓地でプログラムを完全に終了した退役軍人はフルタイムの終身雇用を保証されるか、民間部門での雇用を続けることを選べます。

 退役軍人援護局の国家軍人墓地管理部は建設中の5ヶ所と131ヶ所の墓地を監督します。この実習計画は連邦職員の労働組合が民間請負業者を雇うことで連邦の労働人口を減らしていると批判した時に出されました。「the American Federation of Government Employees」の理事、ジョン・ゲージ(John Gage)は先週声明の中で、アウトソーシングはブッシュ政権期に始まったものの、未だに続いていると言いました。彼はアウトソーシングが退役軍人の雇用を増やす「退役軍人雇用法(Vow to Hire Heroes Act)」に違反していると言いました。「外注された仕事には、障害を持った退役軍人が戦場から戻った後で立ち直るために依存する多くの簡単なレベルの仕事を含みます」。

 墓地管理局の来年度予算は4つの追加の仕事をまかなうだけで、訓練生は現在の職員が辞職、退職するのを待たなければなりません。復員軍人援護局には現在、約1,700人のフルタイムの職員がいます。実習プログラムは復員軍人援護局のホームレスの退役軍人をなくす計画の「六本柱」のひとつです。


 アーリントン国立軍人墓地では管理上の失態が連発され、それは当サイトでも何度も紹介してきました。そこで、元軍人に墓地の管理を任せようという訳です。アイデアは悪くありません。反対意見は民間部門への雇用も認められるという点くらいのようです。しかし、これでも問題が起きるようなら絶望的です。


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