テロ容疑者の扱いで共和党が報告書を公表

2012.2.11


 military.comによれば、国内の政治的圧力に直面し、ブッシュとオバマの両政権は許容できる脅威とみなされるテロ容疑者600人をグアンタナモベイ収容所から釈放し、テロリストや武装勢力の活動に再び参加した者は27%だったと、下院軍事委員会調査委員会の共和党議員が報告しました。

 AP通信が入手したコピーは、アフガニスタン戦が始まり、海軍収容所が開設されて以来、ワシントンを分断してきた問題に対する共和党の見通しを提供します。

 報告書は、オバマ政権当局者がタリバンとの和平交渉のために、タリバンの拘留者を釈放して第三国へ送るかどうかを検討していると認めた時に出されました。このステップは連邦議会に、特に共和党議員に騒ぎを巻き起こします。93ページの研究は進行中の議論に影響を与えようとする共和党の努力の一部とみられます。

 「彼らが戦場に戻るのを止めるという明確な証拠のために、我々には拘留者を釈放することに大きな条件があります」とジョン・ベイナー下院議員(House Speaker John Boehner)は記者会見で言いました。

 一般的には超党派的な国防問題の委員会で珍しい分裂の中で、監視・調査委小委員会のメンバー4人が研究が不完全で署名を拒否するという相違点の仲裁にも関わらず、民主党議員は報告書に異議を唱えました。

 報告書は昨年、テロリストや武装勢力の活動に復帰したことが確認されたか、疑いがある元拘留者が27%いて、その前年の25%から増加したという証言を取り上げました。情報当局者は数字が増加したことを示唆しました。

 国防総省を引用し、1月の時点で1, 779人の拘留者がグアンタナモベイにいて、600人は施設を去り、8人がそこで死亡し、171人が残留していると報告書は言いました。

 オバマ政権期に、66人の拘留者がグアンタナモベイから転送され、テロ活動に再び参加した者は2人だけで、約3.3%であると言いました。


 時間がないため数字を中心に紹介し、各方面のコメントはできるだけ省きました。

 しかし、グアンタナモベイ収容所に関する情報は少なく、これらの数字の違いを検証することはできません。アメリカ人にしか分からないでは、世界的な理解は受けられるはずもありません。それがこの問題の本質です。アメリカはユダヤ人をドイツから解放したけど、日系米人を米国内で拘留しました。自分の身が危なくなるとフェアプレーの精神など吹き飛び、ダブルスタンダードが当たり前になるのが人の世だということです。

 当然、アメリカにもこういう政府のやり方に反対する個人や団体はいるわけですが、力が足りません。日本のマスコミも興味がないらしく、ニュースで取り上げようともしません。この辺の人権意識の欠落こそ、世界が戦争から足を洗えない理由なのです。


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.