米陸軍がベイルズ2等軍曹に死刑を求刑か?

2012.12.29


 military.comによれば、米陸軍はアフガニスタンで16人を殺害したロバート・ベイルズ2等軍曹(Staff Sgt. Robert Bales)に死刑を求めることを検討しています。

 公判の期日は決まっていませんが、ルイス・マッコード合同基地(Joint Base Lewis-McChord in)で行われる予定です。

 ベイルズの弁護士、ジョン・ヘンリー・ブラウン(John Henry Browne)は、先週、軍当局と会い、ベイルズが4回戦地に派遣されているのだから、死刑の可能性直面すべきでないと主張しました。

 ブラウン弁護士はコメントを求めた電子メールに答えていませんが、ベイルズの妻、カリ・ベイルズ(Kari Bales)は声明の中で、夫が公正な裁判を受けて欲しいと言いました。「もはや私には、ボブに公正な裁判があり得るかが分かりませんが、それを私は強く望み、信じたいのです」。

 ベイルズの弁護団は、政府の訴訟は不完全だと言っています。外部の専門家は、ベイルズがPTSDだったかが重要な鍵だと言いました。

 陸軍犯罪調査部が事件から3日後にベイルズに行ったステロイド剤のテストは陽性反応でした。他の兵士はベイルズが事件の日に酒を飲んでいたと証言しました。

 米軍は1961年から死刑を行っていません。げんざい、アメリカには郡から死刑判決を受けた兵士が他に4人おり、全員が米国内での殺人に関与しています。

 死刑判決のためには、陪審員は計画殺人の有罪について満場一致をみなければなりません。複数、子供を含んだ犠牲者がいることで、少なくとも一つの要因が当てはまり、その要因は情状酌量すべきことを大きく我回ります。


 この事件は何度も紹介しているので、目新しいとか、重要な部分だけを紹介しました。

 すでに色々コメントしていて、もはや言うべきことはほとんどありません。

 ステロイド剤とアルコールの組み合わせで錯乱状態が起きるという科学的根拠なしには、情状酌量すべき理由は見当たらないというのが率直なところです。


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