ダマスカス空港で閉鎖が続く

2012.12.1


 BBCによれば、シリアの首都、ダマスカスの空港近くで広がった後で、多くの飛行がキャンセルされました。

 衝突が空港の近くに広がったあとで、シリア首都に出入りする多くの航空便が2日目にキャンセルされました。国営テレビは航空便は通常通り動いているとしますが、いくつかの航空会社はダマスカス空港が使えないと言います。インターネットと電話システムも2日目は不通です。

 エア・アラビアの公報は、ダマスカスへ向かう便は「ターミナルが閉鎖された」ためにキャンセルされたと言いました。ロイヤル・ヨルダン・エアウェイズも、ダマスカスへのルートを停止したと言いました。しかし、ダマスカス空港筋は金曜日に、航空便と乗客の登場は通常通りと言いました。「今のところ、まったく到着便はありませんが、空港は通常通り動いています」と情報筋は言いました。国営シリア・エアの指導者は航空便は通常通り動いていると、国営テレビは報じました。隣国ヨルダンの航空業界筋は、2つのシリアの航空便が金曜日の夜にダマスカスへ向けてヨルダンの空域を通過したと言いました。同じ情報筋は国際便は欠航していると言いました。

 一方で、シリア政府は空港の回りに増援を派遣していると、ダマスカスにいるライナ・シンジャブ記者(Lina Sinjab)は言いました。人権活動家は、シリア空軍のジェット機は、ダマスカス空港に向かう道路に近いアクラバ(Aqraba・kmzファイルはこちら)とバビラ(Babilla・kmzファイルはこちら)を攻撃しました。木曜日には首都郊外で最も激しい政府軍の砲撃を見たと、記者は付け加えました。


 アクラバはバビラから空港寄りの地域で、ダマスカス空港モーターウェイに沿った地域です。さらに、ここには「カバル・アス・シート空軍基地(Qabr as Sitt Airbase)」があります。しかも、両地域は空港からかなり市街地寄りにあります。こうした政府の支配地域を政府軍が空爆しているということは、ここが競合地帯になっていることを示します。まさに、アクラバとバクバの境界線は農地と住宅地の境界線上にあるのです。バビラの最も町寄りの西端部分には、幹線道路のインターチェンジもあります。ここから大統領宮殿までは7km足らずです。これはもう、戦闘が郊外から市街地へ移りつつあると言って差し支えない状況です。

 政府が通信を遮断していることからも、首都の戦闘は想像以上に進んでいる可能性があります。

 首都の南部と西部には膨大な軍の施設があるのですが、ここからの反撃は行われていないのでしょうか。聞こえてくるのは政府軍の空爆と砲撃だけですが、装甲部隊は動いていないのでしょうか?。南部には第4装甲師団があるのに、小火器中心の反政府軍を撃退し切れていないのでしょうか?。まさに首都戦は謎だらけです。



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