沖縄で米軍人による私服パトロールを実施

2012.11.24

 military.comによれば、米空母ジョージ・ワシントンのオスカー・H・ワイグル3世3等海曹(Petty Officer 3rd Class Oscar H. Wiygul III)が横浜の漫画喫茶で裸になり、排尿したために、公然猥褻罪で逮捕されました。

 ワイグル3等海曹は外出禁止令が出てから日本で逮捕された4人目の隊員となりました。

 警察は、ワイグル3等海曹から呼気検査で血中アルコール濃度0.09%を検出しました。横須賀基地と第70任務部隊当局は、日本の捜査に完全に協力していると言いました。「海軍は、海軍隊員、軍属と家族の不正行為が関与したすべての事件と申し立てを深刻に受け止めます」「我々は、我々海軍に関連する人員に常に最高の行動基準を要求します。海軍はさらに外出禁止令違反の申し立てについて、さらに深刻に受け止めます」。

 military.comによれば、沖縄の座日米軍は水曜日に、那覇市で私服の米軍人が夜通しのパトロールを始めることになりました。

 米軍の発表によれば、陸軍、海軍、空軍、海兵隊から各1名が出たチームは午後10時〜午前5時30分までパトロールを行います。類似したパトロールはすでに沖縄市と北谷市を含む米兵が多い地域ですでに行われています。パトロールは沖縄県民の間で広がる米軍への疑念を払いのける試みの一部です。ほとんどの軍人は善悪を知っていおり、地域住民のためによき隣人でいる努力を約束すると、軍は言いました。


 全裸事件は国内報道で十分に知られているので、内容は省略しました。私服パトロールについても重要な部分だけ紹介しました。

 酒気帯び運転の判定基準は血中アルコール濃度0.03%です。0.05%で運転手が交通事故を起こす危険度は2倍になるとされ、0.10%で危険性は7倍に高まるとされます。0.09%は酒酔いの程度は0.10%から「ほろ酔い」から「酩酊」へ切り替わるので、0.30%を越えると「泥酔」、0.40%を越えると「昏睡」とされます。

 外出禁止令を出しても、酒を飲んでいる内に前後不覚になり、門限を破ってしまい、さらに事件を起こすのが米兵の常です。部隊内のバーではリラックスできないので、外出したくなるのは分かりますが、そこにトラブルが待っているのです。

 沖縄で夜間パトロールを始めた話も、こういう背景に対応するためです。しかし、どれだけ効果があるのかは疑問です。軍のコメントも空々しいだけです。米軍がある限り、こういう問題はなくなりません。人員を減らせば問題が起きる可能性は減りますが、完全になくなることはないでしょう。外国軍を迎え入れるということは、そういうことなのです。



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