シルト攻撃の準備が進行中

2011.9.29


 BBCによれば、暫定政権軍はシルト(Sirte)とバニ・ワリド(Bani Walid)に突入するためにNATO軍の空爆などで事前の準備を行っています。

 NATO軍の軍用機がシルトの目標を爆撃しました。暫定政権軍は激しい抵抗に直面し、カダフィ軍の狙撃兵の攻撃をかわすために戦車を展開しました。暫定政権軍はシルトの中心部へ進み、港を占領しました。水と食糧、医薬品が不足したため、民間人は街を離れていました。イギリス国防省は、イギリス空軍とNATO軍の航空機は火曜日にシルトで非常に活発に活動し、弾薬貯蔵施設を含む軍事目標を破壊したと言いました。彼らはカダフィ軍の主要な基地として使われている車両補給基地も攻撃しました。空爆は水曜日にも続きました。

 バニ・ワリドでは、ある報道によれば、水曜日に少なくとも11人の戦闘員がカダフィ軍のロケット砲で殺されました。暫定政権のワリド・ケイメイ大尉(Capt Walid Khaimej)は「常にミサイルと大砲の砲撃があります。我々は重火器で撃ち返していますが、歩兵は送り込んでいません」と言いました。「NATO軍はここにいますが、十分なことをしていません。彼らは我々へのロケット発射機の攻撃を排除しますが、それらはすぐに交替します。我々はNATO軍の支援をもっと必要としています」。

 赤十字社はシルトとバニ・ワリドの民間人の生活状況が益々致命的になっていると言いました。清潔な飲料水の不足が水を媒介とする病気の流行が報告されたため、シルトからは民間人が逃げ続けています。「食糧、電気がありません・我々はパンだけを食べています」と火曜日に街を出たシルトの住民、サラ・アル・トウィシュ(Saraj al-Tuweish)は言いました。「私は10日間脱出しようとして、毎度軍が私たちを押し戻しました。今日、私たちは早朝に未舗装道路を使い、何とか脱出しました」。


 あまり変わり映えしない記事ですが、シルトの部分で重要なのは、港を占領したというところです。シルトには大小3ヶ所の港があり、おそらく、一番東側の大きな港を占領したのだと考えます。もう1つは市内の中心部の北側にあり、ここを占領したのなら、戦いはほとんど終わっています。もう1つは小さくて、占領しても意味はありません。そうだとすると、東側の戦線は街の中心部にある広場から約2km程度のところだと思われます。恐らく、西側の戦線も市街地のすぐ外側まで来ていて、街には入れない状態なのでしょう。つまり、建て込んでいる部分は、まだ占領できていないと解釈してよいと思われます。数日前にこの辺まで進出し、一度突入を試みて撃退され、次の突入の準備中ということです。



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