暫定政権軍がユフラ地区の三都市を占領

2011.9.23


 BBCによれば、リビアの国家暫定評議会(NTC)はアル・ユフラ・オアシス(the al-Jufra oasis)の3つの街、フーン(Hun・kmzファイルはこちら)、ワッデン(Waddan・kmzファイルはこちら)、ソクナ(Sokna・kmzファイルはこちら)を占領しました。

 リビアの元首相、バグダッディ・アリ・マハムーディ(al-Baghdadi al-Mahmoudi)がチュニジアで逮捕され、不法入国により禁固6ヶ月を宣告されました。アルジェリアはカダフィの家族の入国を認めましたが、木曜日に同国外務省はNTCと密接に活動する用意があると言いました。

 暫定政権はセブハ(Sabha・kmzファイルはこちら)を占領したとも主張しました。「セブハは完全に自由です」「最終的な作戦の間に(NTC)戦闘員18人が死にました」とセブハの地方評議会議長、スレイマン・カリファ(Suleiman Khalifa)は言いました。NTC軍広報官、アーメド・バニ(Ahmed Bani)はカダフィ軍の狙撃兵がまだセブハで活動していると言いました。セブハ市内にいるBBCのダミアン・グラマティカス記者(Damian Grammaticus)は、NTCの戦闘員が祝砲を空に撃つのを聞いたと言いました。特派員はカダフィ軍の狙撃兵が僅かな孤立地帯に残っていると付け加えました。

 NTCの戦闘員はバニ・ワリドとシルトで激しい抵抗に遭い続けています。NATO軍指揮官、チャールズ・ブーシャード中将(Lt Gen Charles Bouchard)はカダフィ軍がユフラ地区のアル・フガハ(al-Fugaha)にもしがみついていると言いました。「(カダフィ)軍はもはや国のどこででも調整が取れた行動をする能力がありません」「いま我々が目撃しているのは、戦術的で、非常に局地的な行動です」。


 アル・ユフラ・オアシスはシルトからセブハに至る道路の上にある都市です。トリポリからセブハには別の道路があるものの、南部が不安定なのにセブハで大きな作戦ができた理由は、やはりよく分かりません。暫定政権の戦死者が18人と、それほど多くなかったことは、敵が少なかったということかも知れません。アル・フガハの位置はまだ不明です。

 バグダッディ・アリ・マハムーディが逮捕され、投獄されたこと。アルジェリアが暫定政権との友好を望み、アフリカ連合が暫定政権を承認したことなどから、カダフィ大佐には逃げ場がなくなっています。



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