カダフィ軍が暫定政権の傭兵を拘束?

2011.9.21


 リビアの戦闘に関して新しい情報はありません。戦闘自体は継続されているので、新しい情報がないわけではないと思われますが、今日は、暫定政権がアフリカ連合に承認されたことと、カダフィ軍が17人の傭兵を捕虜にしたという記事が目を惹きました。

 BBCによれば、カダフィ政権の広報官、ムーサ・イブラヒム(Moussa Ibrahim)は、この傭兵が技術的な専門家と顧問の将校だと言い、大半がフランス人。1人が特定できないアジア国出身、イギリス人2人、カタール人1人だと付け加えました。

 フランスのアラン・ジュペ外務大臣(Foreign Minister Alain Juppe)は、フランス人の傭兵はリビアにはいないと言い、イギリス外務当局は報道が本当かどうかについて情報がないと言います。NATO軍はリビアに地上軍を置いていないと言います。


 傭兵を使っていた側が傭兵を捕らえたという話です。真偽は不明ですが、こうした情報よりも、最前線からの情報を報じて欲しいものです。あるいは、暫定政権の要請で詳細な戦闘情報を報じることを控えているのかも知れません。カダフィ軍に報道を通じて情報を与えることを防ぐためです。あまりにも情報が少ないので、最近はそんな疑問すら湧いてきます。



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