カダフィ軍はズリタンを保持

2011.8.6


 BBCによれば、現地時間木曜日午前6時30分に、ズリタン(Zlitan・kmzファイルはこちら)近くでNATO軍の空爆があり、住民が死亡したとリビア政府が発表しました。BBCの特派員、ジェームス・レイノルズ(James Reynolds)がリビア政府当局者と共に現場に入りました。

 「我々は民間人の犠牲の訴えを承知し、我々は常にこうした訴えを真剣に理解します」とNATO軍の声明は言いました。

 レイノルズ記者は他の外国人記者と共に、政府当局者によるズリタン公式ツアーに行きました。彼らは首都からズリタン郊外まで2時間車で走り、最初に破壊された家を見ました。地元住民は木曜日朝にNATO軍の空爆で3人が殺されたと言いました。その後、彼らは棺に入ったら遺体を見るために地元のモスクへ行きました。地元住民は、棺には女性と5歳と3歳の2人の彼女の子どもが入っていると言いました。それから、記者たちは外の墓地に遺体を埋葬するのを見るために招かれました。その後、政府は彼らをズリタン市内へ車で連れて行きました。そこで、彼らは通りで僅かな活動しかないのを見ました。特派員は、これは人びとが屋内で断食をするラマダンの期間だからだろうと言います。彼は街の中心を10分間車で走り抜けて、反政府派の兆候を見なかったと言いました。


 記者が訪問した場所が正確に分かれば、記事が意味するものを、もっと深く理解できたと思います。ズリタン市内を10分間走ったとしても、直線だったのか、何度も右左折したのかで、記者が見た範囲は大きく異なります。ズリタンは幹線道路に沿った細長い街で、記者がどの地域を見てきたのかを知らないと、反政府派が本当に進出した痕跡がないのかが確定しません。

 Google Earthのようなソフトウェアがある時代なら、記者が何らかのGPS装置を持ち、訪問した場所の位置情報を記事に書いてくれたなら、記事の意義は何倍にも高まると思います。iPhoneのジョギングの記録を取るアプリでも、十分に役に立つはずです。これは、要望としてBBCに提出すべきかも知れませんので検討します。



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