リビア内務大臣一家がエジプトへ亡命

2011.8.16


 BBCによると、リビアの内務大臣、ナセル・アル・マブルク(Nasser al-Mabruk)が家族9人と共に発表されていない休日にエジプトに到着したと、カイロ空港当局者が言いました。

 マブルク内務大臣はチュジニアから特別機で到着し、「旅行目的の訪問」であるとエジプト当局に言いました。この訪問はカダフィ側近グループからの離反の可能性を推測させます。

 反政府派は週末以降、首都トリポリ西方のソルマン(Sorman・kmzファイルはこちら)と南部のガリヤン(Gharyan・kmzファイルはこちら)を支配したと言いました。彼らはザウィヤ(Zawiya・kmzファイルはこちら)の政府軍に向けて前進していると伝えられています。

 月曜日早く、リビア国営放送はカダフィ大佐の、反政府派とNATO軍に対して支持者に武器を取るように訴えた音声メッセージを放送しました。


 ソルマンはザウィヤの西にあり、南部のバー・アイヤド(kmzファイルはこちら)につながる道が通る街です。ガリヤンは以前にも紹介していますが、トリポリに南部から直接つながる道路があります。バー・アル・ガンナン(kmzファイルはこちら)も陥落していて、ザウィヤはこことつながる道路を持ちます。各都市と道路をGoogle Earthで確認してください。道路は「レイヤ」の「道路」をオンにすると表示されます。

 ガリヤンの北部にはまだ山地があるので、ここに政府軍がいるかも知れません。しかし、平地まで降りると、あとは防御に適した地形はぐっと減ります。

 この状態から敗北を免れることは、反政府派が分裂でもしない限りは不可能です。これまでカダフィ政府は、ズリタンを防衛できれば、他の戦線はまだ遠いことで、負けていないところをアピールできました。しかし、西方の戦線がこの形になったことで、いつ首都に反政府軍が来てもおかしくなくなりました。

 ズリタンを守っていたハミス旅団の指揮官でカダフィ大佐の息子のハミスが死んだという報道があり、その後、リビア国営テレビは、負傷兵を見舞うハミスの映像を放送しただけと聞きます。ハミスが最新の新聞を持っているとか、最新の戦況について語るなど、日付けが分かる映像なら生存の証明になりますが、そうした映像はありません。ズリタンが陥落する可能性は高まっています。



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