先月、米陸軍の自殺数が最高に

2011.8.15


 military.comによれば、7月に約32人の兵士が自殺したと米陸軍は金曜日に報告しました。この数字は確認されれば、2009年以降に陸軍が数字を公開し始めてから最高値となります。陸軍では2010年6月に32人が自殺しています。

 現役兵では22件中3件が自殺と確認されました。予備役兵の10件の内、すべては調査中だと、陸軍は言いました。

 7月の数字は6月の14件から大きくジャンプしました。アフガニスタンとイラクの戦争がはじまってから、1,100人以上の兵士が自殺し、過去6年間数字は増加してきました。昨年だけで301人が自殺し、新記録となりました。


 陸軍副参謀長、ピーター・キアレッリ大将(Gen. Peter W. Chiarelli)のコメントは特別な内容がないので省略し、数字の部分だけを紹介しました。

 自殺の原因などについては、過去にも様々な研究報告を紹介してきました。そろそろ、自殺者が減ってもおかしくないと思われるのですが、効果が見えてきません。

 テロと長期間の戦争を構えることは、得策ではないということです。ならば、短期の急襲などに任務を限定し、外交やプロパガンダといた政策によってテロを封じ込めていくような国家戦略が必要なのかも知れません。無制限に長期間の対テロ戦を行うという、ブッシュ政権の発想がいかに問題だったかということです。



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