反政府派がグアリシュを占領

2011.7.7
修正・追加 同日17:00


 BBCによれば、リビアの反政府派はグアリシュ(Gualish)占領しました。グアリシュ占領は、カダフィ軍の駐屯地があるガリヤンを攻略するための重要な鍵となります。反政府派は数名のカダフィ軍兵士を捕らえたと言いました。

 水曜日に数時間の戦いの後、反政府派はグアリシュ(Gualish)になだれ込みました。一部の者たちは、反政府派が和平にとって戦略的に重要な部分を手にしたと言いました。それは変電所と給水塔を含みます。

 少なくとも反政府派4人が死亡し、17人が負傷したとヤフラン(Yefren)近郊の医者は言いました。

 それは火曜日に装甲車2台と戦車4両を破壊したNATO軍の空襲に続きました。「我々はこの攻撃が始まるのを待ち、今朝、NATO軍からゴーサインを得て、攻勢を始めました」と反政府派指揮官は言いました。

 ガリヤンは政府の拠点で、反政府派が部隊を首都へ到達させるための重要なステップです。火曜日も、東部のブレガ(Brega)とチュニジア国境のナフサ山脈で衝突がありました。

 反政府派は、彼らが元の最前線のダフィニヤ(Dafniya)7km西のナイーマ(Na'imah)に腰を据えたと言いました。少なくとも11人が火曜日にミスラタ付近の戦闘で負傷しました。しかし、ミスラタにいるガブリエル・ゲートハウス記者(Gabriel Gatehouse)は、どちらの側も重要な進展をしたように見えなかったと言いました。

 さらに、ahram.orgに載ったAFPの記事から要点を追加します。

 グアリシュではアフリカ人の傭兵多数が捕虜になりました。

  フランスの武器投下とNATO軍の空爆に活気づけられ、反政府派はトリポリ南西のナフサ山脈の中にある彼らの飛び地の北の平地にあるグアリシュを攻撃しました。

 反政府派に同行する特派員は、武装勢力はグアリシュの家屋を捜索し、近くで銃撃戦の音が聞こえました。銃声が祝砲か戦闘かは不明です。反政府派はガーナとマリ出身のアフリカ人傭兵多数を捕獲しました。反政府派は、グアリシュに居座るカダフィ軍と迫撃砲と大砲で砲撃を交わしました。NATO軍の航空機が上空を飛びましたが、空爆は行いませんでした。

 先週のバー・アル・ガンナン(Bir al-Ghanam)からの撤退のあと、反政府派広報官、アーメド・オマル・バニ大佐(Colonel Ahmed Omar Bani)は土曜日に、反政府軍はすぐに北へ向けて前線を進めると言いました。「次の2日間で(反政府派は)答えを示します。前線で物事は変化します」。


 私は勘違いをしていたことに気がつきました。陥落したのはガリヤンではなくグアリシュでした。もう一度、記事を訳し直しました。

 最初、ガリヤンの北にあると考えたグアリシュは南側にあるのかもしれません。後で別の記事を掲載するので、その中で合わせてコメントしたいと考えます。

 ダフィニヤでの戦闘は、先日のカダフィ軍の攻勢への反撃でしょう。攻勢は威力偵察ではなかったようですし、即時反撃されたということは、この方面も反政府派が優勢と言えそうです。ナイーマが最前線らしいということは記憶しておきましょう。



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