松本龍復興担当大臣は無能

2011.7.5


 普段は国内のことはあまり書いていませんが、松本龍復興担当大臣が岩手・宮城両県の知事に対して言った暴言について書きます。

 宮城県の村井嘉浩知事が後から部屋に入ってきたことについて、自衛隊OBの村井知事をつかまえて「お客さんが来るときは、自分が入ってからお客さんを呼べ。いいか、長幼の序が分かっている自衛隊なら、そんなことやるぞ!」と述べた点はお笑いでした。一体、松本大臣が何分待たされたのかを知りたいところですが、私が読んだ記事には書いてありませんでした。とにかく、まるで時代劇の悪代官が出先で「出迎えがないとは何事!」とごねているような光景でした。

 松本大臣の発言はすべて頭に来ますが、一々、評論しては長くなるので、一点に絞ります。私が一番問題だと考えたのは、次の部分でした。

 「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」

 私がいつも言うことですが、軍事問題で一番大事なのは地理的な情報を整理することです。紛争が起きたら、まず地図で戦場を確認します。地形というのは非常に記憶しにくく、勘違いも起こりやすいものです。地上戦は特に地形に内容が左右されます。主要な場所の間の距離や地形が戦闘に及ぼす影響を把握してから、分析にかかるわけです。東日本大震災のような大規模災害についても同じことが言えます。実際、自衛隊も現地の地形や震災で変化した部分を整理して救援活動を行っているはずなのです。しかし、自分は有能だと思い込んでいるらしい復興担当大臣が、この発言です。これは明らかに、自信のなさの表明であり、これだけでも大臣罷免の理由になると私は考えます。

 不案内な土地で政治を担当するのなら、市町村の名前をまずは手書きして記憶し、地図を眺めて場所を記憶するくらい愚直なところから始めなければダメです。近頃は格好良いことを言って人気を博する政治家が増え、政治家もそれでよいと考える傾向が増えています。

 地形に対する理解がなく、勉強する意志もないような人間に、復興担当大臣は務まりません。自分はやる気がないのに、他人に命令するのも言語道断です。

 あまりに頭に来たので、官邸のホームページに松本大臣を罷免するよう意見を送りました。松本大臣本人のホームページには辞任するよう提案を送りたいのですが、現在のところサーバがダウンしているようです。



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