横田基地が歓楽街への訪問を禁止

2011.7.19


 在日米軍関係の事件が、military.comで報じられました(元記事はStars and Stripes)。歓楽街での喧嘩が原因で、横田基地で外出禁止令が敷かれました。

 土曜日の早朝、警察が福生市(ふっさし)中心部で30人の喧嘩があったと言ったあとで、横田空軍基地近くのバーは米軍要員の立ち入りが禁止されました。福生市の歓楽街として知られるこの地域は、「最近の事件と我が要員の安全関する懸念」のため、軍当局により追って通知があるまで立ち入り禁止が宣言されました」と横田基地広報官、タニア・ブライアン大尉(Capt. Tania Bryan)は日曜日に電子メールで言いました。

 日本の警察によれば、喧嘩は横田基地の正門に近いナイトクラブ、パブ、カラオケ、レストランが集まる歓楽街で午前3時頃に始まりました。「それは危険な地域でやくざ(日本のマフィア)がいます」と日本の慣習で匿名を希望した警察広報官は言いました。日本警察は事件を調査していますが、誰も逮捕されていませんと広報官は言いました。

 ブライアン大尉は、民間人を含む米軍要員は現在、福生市のすべてのバーに立ち入ることを禁止されていると言いました。「基地内の施設を除き、横田基地に配置された地位協定の立場にある要員すべてに適用されます」。禁止令は第374飛行隊指揮官、オットー・フェーザー大佐(Col. Otto Feather)がバーへの立ち入り禁止を取り消し、2005年以降、空軍兵が午前1〜6時の間にこの地域を訪問するのを禁止した長期間の外出禁止令を解いてから半年以内に出されました。外出禁止令が1月に解除された後で、ブライアン大尉は「強い後押しは個人の責任感です」「我々は空軍兵が地域社会に出かけ、日本文化を経験して欲しいので、彼らに外出の自由を与え、彼らに自分で判断させています」と言いました。最新の禁止令は懲罰を目的としていないと彼女は言いました。「調査が進行中のため、事件について詳細を述べられませんが、指揮官は横田基地の要員の健康と安全を確実にするためにこの命令を制定しました」。


 世界中で起きている事件に比較すると、ごく小さいことですが、日本で起きた事件なので取り上げました。

 禁止令で「基地内の施設を除き」とあるのは、基地内には兵卒、下士官、将校の別に軍が運営するクラブがあるからでしょう。飲みたければ、そこで飲めということで、戦地のように完全に酒類が禁止されるわけではありません。当面、基地内のクラブは盛況でしょう。

 横田基地正門(kmzファイルはこちら)から、駅前の東側にある歓楽街までは直線で600m程度です。米軍としては無用な事件に米兵が巻き込まれるのを避けたいのでしょう。当然の措置です。横田基地やその周辺では、過去に何度か事件が起きているので、少しの危険も増やしたくないところなのでしょう。



Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.