女性兵士の心理的回復力は男性と同等

2011.6.9


 military.comによれば、戦闘経験がある女性兵士は、男性兵士と同じくらいの心理的な快復力を持つことが研究で明らかになりました。

 2007〜2008年にイラクとアフガニスタンに派遣された男女は、同程度の戦闘に関連するストレスと派遣後最初の1年間に派遣後の精神衛生を経験したと「the Journal of Abnormal Psychology」に発表された研究は言いました。「一般に考えられているのと逆に、戦争に行った女性は男性兵士とほとんど同じに戦闘によるトラウマに対処しています」と、筆頭著者で復員軍人援護局国立PTSDセンターとボストン薬科大学のダウニー・フォークト(Dawne Vogt)は言いました。

 2009年現在、750人以上の女性がアフガンとイラクでの軍事活動で死傷したと、調査は言いました。研究者たちはストレスの尺度に、火器が関与する戦闘や発砲を受けた経験、負傷や死を目撃したかや、遺体の観察や処理と抑留者の取り扱いのような戦闘の結果を体験したか、継続する戦争地域の困難な生活環境、自分の安全や幸福への恐怖、を含むことがらを用いました。

 軍事作戦に参加した両性の同数に基づくと、男性は予測通りに、生活環境同様に戦闘とその後のことにより多くさらされていました。「これらの違いが比較的小さいという事実は、女性が(イラクとアフガンで)こうしたストレスにさらされることは、おそらく平均的には、男性がさらされる平均よりも僅かに小さいだけだということを示します」と研究は言いました。派遣後の精神衛生では性による違いは僅かだったと研究家は言いました。

 この発見は女性の地上戦を妨げる長期にわたる方針を覆す国防総省の最近の要求を考えると特に重要だとフォークトは言いました。


 興味深い研究ですが、派遣後1年間しか調査されていない点が気になります。PTSDはもっと長い期間を経て出てくる場合があります。女性兵士の戦闘参加が議論されている最中だけに、肯定的な研究が出てくることは当然ですが、さらに長い期間の調査が必要と感じます。

 他に、女性兵士の結婚に関する報告も出ていますが、時間がないので省略します(記事はこちら)。



Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.