カダフィ大佐はやはり負傷か?

2011.6.8


 military.comによれば、リビアのムアマール・カダフィ大佐(Moammar Gadhafi)は、火曜日の音声録音放送で、最後まで戦うと言いました。

 リビア国営放送への電話の中で、カダフィ大佐は反政府派を非難し、降伏しないと言いました。「我々は跪きません!」と彼は電話で叫び、音声はすぐに大きくなるように調整されました。「我々は降伏しません。我々には一つの選択肢かありません…最後までやります!。死か勝利かは問題ではありません。我々は降伏していません!」「我々はあなたたちの兵器、あなたたちの飛行機よりも強いのです。リビア国民の声は爆発音よりも強いのです」。

 彼が話した数分の後、爆発音が首都を揺るがし、NATO軍が別の空爆を行ったようです。カダフィ支持派は彼の演説の後で祝いのために発砲し、それは少なくとも6分間続きました。録音の日時は確認できませんでしたが、彼の言葉はそれが火曜日に首都で行われたことを示唆しました。

 カダフィの最後の電話は1分間未満続いたのが、5月中旬にありました。5月下旬に南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領(President Jacob Zuma)と一緒に座っている短時間のテレビ映像で見られました。

 なお、military.comによれば、ホワイトハウスのジェイ・カーニー広報官(Jay Carney)は、リビアへの介入に関する説明を求める米下院決議について、すでに議会で回答済みとして無視しました。


 記事が言うように、カダフィ大佐の言葉から、録音された日時や場所が推定できる理由は、私には分かりません。他にも何か言って、それが根拠になっているのなら、記事にもそれを書いて欲しいものです。また、「あなたたち」は反政府派ではなく、NATO諸国のことを指していて、反政府派だけを批判しているのではないことも注意すべきです。

 今回の演説が電話音声であったことは非常に気になります。テレビカメラによる撮影ができない場所にいるか、やはり空爆で負傷した可能性を考えざるを得ません。

 4月にズマ大統領はリビアを訪問し、停戦交渉をしています(記事はこちら)。5月中旬に空爆で大佐が負傷した可能性が言われるようになり(記事はこちら)、6月にズマ大統領が再訪問して、その映像テレビ放送されました(記事はこちら)。6月の映像は4月に撮影されたものの使い回しで、カダフィ大佐が負傷したことを隠すために行われた可能性があります。現代は小型のデジタルカメラでテレビ放送に使えるような高品質の映像が作成できます。大佐がどこにいようが、テレビ演説をしたければ、そうやって映像を作成できるのに実行していません。大佐が負傷した可能性はまだ否定しきれないと考えます。



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