ビン・ラディンの写真公開に情報公開請求

2011.5.15


 日曜日ですが記事の更新を行います。military.comが、オサマ・ビン・ラディンに関する情報をいくつか報じました。ポルノ写真、ビン・ラディン死亡時の模様、彼の死体写真に関する情報です。

 当局者は、ポルノ写真を誰が所有し、ビン・ラディンが見たかどうかを知る方法はないと言いました。ビン・ラディンと他に2人の連絡係の男性が住居に住んでいました。

 ポルノ写真はビン・ラディンを殺害した急襲で差し押さえられたコンピュータの資料の中にありました。金曜日にブロガーの間に嘲笑を起こしたポルノ写真発見の発表は、ビン・ラディンが彼の支持者が受け入れた、尊敬できる高潔な人物ではないというアメリカの話を勢いづかせました。

 米政府は以前に、襲撃の夜にビン・ラディンが住居の中で「人間の盾」の女性の後ろに隠れたと主張しましたが、住居内での後で致命的な射撃を修正し、彼女はシールズの1人に殺到して、ふくらはぎを撃たれたと言いました。シールズは、ビン・ラディンが寝室の中に侵入者を避けた時、彼が武器に手を伸ばしたと考えて彼を撃ちました。彼を殺した後、彼らは2階の事務所から米当局者が「宝の山」と呼んだビン・ラディンの情報を押収しました。押収物は、手書きの日記、コンピュータ5台、ハードディスク10個、USBメモリ110個を含みました。

 すべての物資はCIAが率いるチームが分析しています。物資は、連絡係が徒歩で運び、インターネットカフェで送信し、パキスタン国内から、イエメンやヨーロッパまでのアルカイダの支部にビン・ラディンのアクセスを与えたフラッシュメモリやUSBメモリで送られた電子メールの記録を含む物資を含みます。電子メールは、彼が標的の街を選ぶのを助け、全般的な武闘戦略を指導し、できるだけ多くの犠牲者を出すように、より小規模で、警備の薄いアメリカの中部地域を攻撃するよう奨励しました。ビン・ラディンの手書きの日記は、どうやって米政府をアラブ世界から撤退させるかに関する彼自身の哲学的議論、バラク・オバマ大統領を殺害する方法に関する黙想を含むと、米当局者は言いました。ビン・ラディンは大統領があまりにもうまく保護されていると結論しました。今のところ、進行中の新しい計画を提供した情報はなく、素早く対処すべき容疑者はいないと、当局者の1人は言いました。

 military.comによると、米国防総省はビン・ラディンの死体写真の情報公開法(Freedom of Information Act)による速やかな閲覧を拒否し、写真へのアクセスに関する長期間の戦いを準備しています。AP通信への書簡の中で、国防総省はAP通信が切迫した抗しがたい写真の必要性を示さないか、その情報が迅速な方法で提供されなければ失われる特別な価値を持つことを示さなかったと言いました。結局、写真がいつ公開されるか、公開されるかどうかは不明です。AP通信は金曜日、5月2日の襲撃に起因する写真とその他の資料を要請してから11日後に書簡を受け取りました。

 アメリカン大学のワシントン法科大学院のダン・メトカーフ(Dan Metcalfe)は、写真の中に秘密にする必要がある人物や機材がない限り、ビン・ラディンの写真を機密に分類するのは難しいだろうと言いました。「そうした写真に写っているものを見たり、正確に機密に分類できるかは難しく、その決定は最終的には、国家安全保障への悪影響に基づいて、裁判所が認めます」とメトカーフは言いました。

 下院と上院の軍事委員会のメンバーはCIA本部で写真を見ることが許されましたが、持ち帰ることはできませんでした。ジェームズ・インホフ上院議員(Sen. James Inhofe)は、写真は脳内の物質がビン・ラディンの眼窩から出ていたのを示しましたが、水葬のための準備を終えた別の写真はよりまともだったと言いました。彼はビン・ラディンが殺されていないという主張を払いのけるために、少なくとも数点の写真を公表することを支持しました。

 写真がスパイ機関であるCIA本部で公開されたことは、国防総省が記録を統制していないことを意味しました。AP通信はCIAにも迅速な処理をもとめる情報公開請求を起こしました。CIAはこの要請をどう処理するかを言いませんでした。国防総省のAP通信の要請を処理しないという決定は、拒否ではありませんが要請をよりゆっくりとした行路に起きました。記録を開示する法律の下で、連邦機関は情報公開法の要請に対応するために20日間がありますが、この締め切りは滅多に守られません。公益団体「Judicial Watch」は国防総省がこの団体の写真に関する要請に合致する20日間の締め切りに間に合わないだろうと言った後、金曜日に同省に対して情報公開法訴訟を起こしました。「アメリカ人は、法律に基づいて、オサマ・ビン・ラディン殺害に関して基本的な情報を知り権利があります。信じがたいことに、オバマ政権は我々は情報公開法に従う予定がないと言ったので、我々は裁判で争わなければなりません」と「Judicial Watch」のトム・フィットン理事(Tom Fitton)は言いました。


 ポルノ写真やビデオにビン・ラディンの指紋がたくさん残されているようなら、彼がそれらを愛好したことを示す強い証拠にはなります。彼の寝室の木箱の中からポルノ写真が見つかったことも、それを示唆しています。調べる方法がないという断定は、調査して公表する気がないことの現れですが、ここをあまり強く押すと、死者を冒涜しているという悪いイメージが強調されると米当局は考えているのかも知れません。

 インターネットを住居内にひかず、電子メールは携帯できるメモリに記録して、ネットカフェから送信するという方法は、居場所を知られないための基本的な工夫です。

 ビン・ラディンの死体の写真で、眼窩から脳内の物質がもれているというのは、弾丸が脳に達し、脳内の圧力で中身が外に押し出されたことを意味します。これでも生きている人物はいないでしょうから、彼の死亡は間違いないわけです。

 米政府はビン・ラディンの死体の写真を公開しないようですが、すでに訴訟が起こされているように、法律問題となるのは明白の状況です。米当局は、この裁判を真面目にやる気はありません。政府には法廷闘争のための資金が、ほぼ無尽蔵にあるのに対して、マスコミや団体はより限られているからです。よって、長期化させるだけで政府側が勝利できる場合があるのです。連邦最高裁まで争えば、政府が望むだけの時間を稼げます。また、裁判所が公開を命じたとしても、その時には公開が生じさせる悪影響はかなり低減しているかも知れません。葬儀前の清められた死体の写真だけを公開するという選択肢もあります。


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