海兵隊の後続部隊がクレタ島に到着

2011.3.6


 military.comが、リビア動乱に関するアメリカの対応について報じています。クレタ島にさらに海兵隊が到着しました。

 海兵隊員1,300人を運ぶ強襲揚陸艦キアサージ(USS Kearsarge)とポンス(USS Ponce)がクレタ島のスーダ湾にある米海軍基地に到着しました。両船には総計で4,000人の人員が乗っています。ノースカロライナ州ルジューヌ基地の第2海兵遠征隊400人が2日前に到着していました。ギリシャ共産党の約100人が米軍の到着に抗議するために集まりました。


 日曜日ですが、時間がとれたので記事を更新します。昨日の記事に人数などに関する間違いがあったので、この更新に合わせて修正しています。

 スーダ湾からトリポリまでは約1,000kmの距離があります。ここに1,700人の海兵隊員が待機することになったわけですが、軍事作戦よりも人道的支援に活用される可能性の方が高そうです。反政府派も地上戦の投入は望んでいないと声明を出しています。キアサージにはヘリコプター約40機があり、病院機能も優れています。支援物資を運搬したり、怪我人や病人の治療ができます。もちろん、軍事物資を反政府派に渡すための活動も可能です。

 しかし、地上戦用戦力1,700人はカダフィ政権には強い圧力となります。彼らがいつ乗り込んでくるかは分からないわけですから。当然、地上兵力投入も海兵隊は想定し、準備を整えていることでしょう。

 国内報道は情勢が先行き不明という主旨で報じていますが、カダフィ大佐の命運はほとんど終わっています。反政府派は着々と首都に迫りつつあります。残された問題は時間くらいです。



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