スリーマイル島原発事故との共通点

2011.3.15


 改めてスリーマイル島原発事故の概要を見て、今回の事故との共通点を感じました。

 諸端の原因は省きますが、事故の経緯を簡単に説明します。

 高熱を感知した原子炉が安全弁を開放したことが事故の最初の原因でした。

 この安全弁が何らかの理由で固着し、閉められなくなります。大量の冷却水が蒸気になって原子炉の外に出ます。

 高熱を関知した原子炉は自動的に緊急停止しますが、沸騰した冷却水が水位計の値を大きく表示し、オペレーターは冷却水が多すぎると判断して、緊急停止を終了させてしまいます。

 このため、安全弁が2時間20分開放され、燃料棒の3分の2が露出し、燃料棒が破損してしまいます。最終的には原子炉の冷却に成功したものの、燃料の半分近くが原子炉圧力容器の底に溜まりました。部分的な炉心溶融が起きたのですが、炉心溶融はなかったと結論されました。後年の調査で、圧力容器に亀裂が入っており、炉心自体の爆発の可能性があったことが判明しました。

 燃料棒が露出した程度は福島第1原発とスリーマイル島原発とで大差ありません。電気会社が炉心溶融を認めたがらない点も似ています。燃料棒の露出はすでにかなりの時間を経過しており、すでに深刻な事態が起きてもおかしくない段階にあります。あるいは、福島第1原発は他よりも堅固で、そのために異常が外に出にくいのかも知れません。

 計器を完全に宛てにすることができない点も考えなければなりません。政府は何度も「パラーメータ上は原子炉は健全」と言っていますが、これに寄りかかることはできません。

 時間がないので、今回はここで終わりにします。



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