フラー少将が失言で解任

2011.11.6


 military.comによれば、アフガニスタンで訓練を担当しているピーター・フラー少将(Maj. Gen. Peter Fuller)がカルザイ大統領を批判した件で解任されました。

 ジョン・アレン大将(Gen. John Allen)はフラー少将がアフガンの訓練任務の副司令官から解任されたと言いました。

 ウェブサイト「Politico」との最近のインタビューで、フラー少将はアフガンの指導者は変人で、恩知らずで、現実から乖離していると特徴づけました(インタビュー記事はこちら)。インタビューは彼がアフガンの指導者は彼らの国のためにアメリカ人が犠牲になっていることを完全に認めないと言ったことに言及しました。

 アレン大将は嘆かわしいコメントはアフガン政府とアメリカの堅固な関係を示さないと言いました。

 フラー少将が再任されるか、退役するかは示されませんでした。


 カルザイ大統領が夢見がちなのは、過去の発言から間違いないことだと言えますが、フラー少将の発言には傲慢さを感じます。どの国にとっても、外国の軍隊を国内に入れるのは最善の策ではありません。必要からやむを得ず駐留に同意するだけです。タリバンとの戦いのために米兵が犠牲になっても、アフガン人が気の毒に感じないのは、むしろ自然なことです。フラー少将は小国が置かれている立場を理解していません。



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