GPSを管理する米軍基地で籠城事件

2011.11.23


 military.comによれば、コロラド州の米空軍基地でGPS用人工衛星を制御する建物に空軍兵の男が立て篭もるという珍事が起こりました。

 建物は避難され、発砲はなく、負傷者はいないとシュリーファー空軍基地(Schriever Air Force Base・kmzファイルはこちら)の広報官は言いました。エル・パソ郡保安官事務所の交渉人とSWATチームが空軍の要請で現場に出動しました。空軍兵は警備中隊の一員で、自分の拳銃で武装しています。当局は彼が警備をすり抜けて自分の武器を基地に持ち込んだ方法を調査中です。空軍兵は隊員が配置の準備をする建物の中にいます。GPSとその他の軍事衛星の制御室は別の、厳重に警護され、フェンスに囲まれて、警備兵が配置された、表に出ていない建物の中にあります。

 犯人は民間の法廷における問題で除隊に直面しています。彼はまだ現役兵に分類されています。空軍兵の氏名、階級、軍歴は公表されていません。シュリーファー空軍基地は60基以上の軍事衛星を制御しています。

 military.comの別の記事によれば、この犯人は月曜日の夜に投降しました。

 男は午後8時に降伏した後で法執行官に拘束されました。負傷者はいませんでした。男は第50警備中隊(the 50th Security Forces Squadron)の隊員でした。動機は不明です。軍当局者は男が自殺を望んでいるように見えたと言いました。


 動機は不明とは言え、状況から推測すると、犯人は先に民間の法廷で何らかの判決を受け、それによって空軍には彼を除隊させる必要が生じ、犯人は自暴自棄になって自殺(もしくは狂言自殺)を試みたようです。

 愚かしいにもほどがある話です。しかし、笑って済ませるだけでは意味がありません。この記事を元にして、どこがGPS制御室がある建物かをGoogle Earthで調べてみたくなります。「厳重に警護され、フェンスに囲まれて、警備兵が配置された、表に出ていない建物」という説明をヒントに、探してみましょう。我々はテロリストではありませんから、GPS制御室の攻撃計画を立てるわけではありません。しかし、米軍施設の構造を知っていることは、彼らの発想を理解することにもつながります。なんにせよ、知っていることで米軍の行動を推測しやすくなるわけです。



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