空軍がドーバーの告発者へ報復?

2011.11.13


 military.comが、ドーバー空軍基地の事件を告発した人たち事件についてさらに報じました。

 海兵隊員の死体はドーバー空軍基地の霊安室でストレッチャーに横たわっていました。腕の骨が胴体から突き出していました。死体防腐処理の技術者、ジェームズ・パーソンズ(James Parsons)は見せるために軍服を死体に着せるために、硬直した腕を位置に戻せるか疑問に思いました。パーソンズによれば、彼と同僚が上司のクィントン・ランディ・キール(Quinton "Randy" Keel)にどうするかを尋ねると、彼は彼らに腕を外せと言って立ち去りました。「私は考えました。これは間違っていると。我々はそれをすべきではないと」。まず海兵隊員の家族から同意を得るべきだと主張したとパーソンズは回想しました。パーソンズは腕を切るのを拒否して、まだ見習い中の新人がノコギリをつかみ、突起部分を除去するのを立ったまま見ました。それから突起部分は海兵隊の足の軍服に覆われた下着の内側に置かれました。

 キールへの留守番電話メッセージは金曜日の夜にすぐに返事がありませんでした。

 起こったことについて数ヶ月思い悩んだあとで、パーソンズは軍の指揮系統を迂回して、この話を報告しました。彼はアメリカ人の英霊のための主要な軍霊安室での死体の取り扱いが冷淡でずさんだとみなしたことについて訴えた3人の同僚の1人でした。

 今週、空軍はドーバー霊安室の3人のトップの当局者を「著しい誤った処置」で処罰したと言いました。それは自宅へ送られる死体の断片が失われた2つの実例を含みました。事件の1つは、アフガニスタンで墜落したF-15戦闘機から回収された乗員に関連する人間の組織についた距骨の破片に関連します。もう1つは長さ1〜2インチの人間の組織に関連します。

 調査官は海兵隊員の腕を除去したことはどのルールや規則にも違反しないと結論しました。しかし、空軍は死者が所属する軍隊(この場合は海兵隊)の代表者が家族が遺体に大きく手を加える前に家族が連絡されるべきかについて発言権を確保するように手順を変えました。

 3人の告発者、パーソンズとマリー・エレン・スペラ(Mary Ellen Spera)とウィリアム・ズウィチャロスキー(William Zwicharowski)は金曜日のインタビューで、霊安室での問題は修正され、英霊の家族は遺体の最愛の者たちが敬意を持って扱われていると保証できると言いました。「あなたの最愛の人がドーバーで処置を受ける時、どうか私たちを信じてください」とズウィチャロスキーは言いました。「あなたの最愛の人はここに来た時に自分で話せませんが、私たちは彼らを代弁するつもりです。私たちは彼らの代理を務めるつもりです」。

 3人の告発者は彼らの上司が問題に対処できなかった後で、指揮系統から外れたと言いました。「組織内では話を聞いてもらえなくなりました」とズウィチャロスキーは言いました。3人全員は、空軍は彼らに報復したと言いました。パーソンズは2010年に解雇されましたが、ほとんどすぐに復帰し、スペラとズウィチャロスキーは彼らが懲戒状を受け取ったと言いました。ズウィチャロスキーは彼が8ヶ月間の公務休暇とされ、ある時点では「精神的に不安定」と分類されたとも言いました。特別検査部(The Office of Special Counsel)は、報復の主張について調査しています。

 空軍広報官、トッド・スピットラー(Todd Spitler)は報復の申し立てについて直接コメントするのを辞退しましたが、告発者の行動が霊安業務活動センターの変化という結果を生んだと言いました。「現実に、懸念を提出した従業員は空軍に霊安業務活動センターの活動をよりよく、より協力にする機会を与えました」とスピットラーは電子メールで言いました。「彼らの発議は空軍に修正措置と冷暗業務活動センターの管理に長期間の改善をもたらしました」。

 3人の霊安室従業員は彼らは自分たちしたことに後悔はないと言いました。「正しいことをしなければなりません」とパーソンズは言いました。


 空軍の報復が事実なら、これは霊安室だけの問題ではなく、ドーバー基地の幹部にも及ぶことになります。米空軍にどこまで自浄能力があるのかを見る絶好の機会です。

 どうも、霊安室の周辺には汚い空気が流れているようです。死体の処置に使う物品の納入に関しても、何か問題があってもおかしくありません。英霊の遺体を清めるための物品は、批判の対象にするのが難しいので、意外とチェックをすり抜けやすいのです。納入業者が不正なリベートを担当官に払っていないかをチェックすべきです。

 そうしたことが戦争の裏の一面であることを、我々は忘れてはなりません。



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