シルトでカダフィ派の虐殺死体を発見

2011.10.25


 BBCによれば、カダフィ支持者53人の処刑されたとみられる死体がシルトのホテルから発見されました。

 人権団体「Human Rights Watch: HRW」は、その数人は手を結びつけられていて、1週間前に死亡したと言います。新政権は虐待に関する関与を否定し、リビア人に報復攻撃を控えるように訴えています。

 リビア指導者、ムスタファ・アブドル・ジャリル(Mustafa Abdul Jalil)はカダフィ大佐の死について調査委員会を作ったと言いました。彼の死体はミスラタの冷凍貯蔵施設にあります。死体は公開されましたが、冷凍庫にいる指揮官はBBCに、ドアはいまは閉じられ、最後の見学者がカダフィの死体を見たと言いました。

 カダフィ支持者の死体は日曜日に、シルトの放棄されたマハリ・ホテル(Hotel Mahari)の芝生で見つかりました。そこは先週、激しい戦いを見ました。「一部は撃たれた時に背中で両手を縛られていました」と「Human Rights Watch」のピーター・ブーケアート(Peter Bouckaert)は声明の中で言いました。「何が起きて何に責任があるかとみなすかについて調査するためにリビア当局による即時の留意を必要とします」。

 誰が殺害を実行したかは不明です。ホテルの入り口と壁には、ミスラタから来たいくつかの反カダフィ部隊の名前があったとHRWは付け加えました。「この証拠は、犠牲者の一部が捕虜として捉えられている間に、シルトの一部が暫定政権の統制外に動いたと見られる反カダフィ部隊に支配された時に撃たれたことを示唆します」とボックアート氏は言いました。AFP記者によれば、犠牲者の多くは頭部に銃創を負っていました。

 HRWはカダフィ大佐が捕まった場所で95人の死体が見つかったと言いました。彼らは同じ日に死んだように見えました。

 ジャリル代表は日曜日に演説の中で、リビア人に国の利益のために内戦と決別するように訴えました。「今日、我々は一つの家族です。一つの国家的な家族です。我々は我々が過去にしていなかった、統一された兄弟になりました」「私はみなさんに、許しと寛容と和解をお願いします。我々は我々の魂から、憎悪とねたみを取り除かなければなりません。これは革命の成功と将来のリビアの成功のために必要なことです」。


 記事の以下は省略します。

 リビアにはマハリ・ホテルがいくつかあるようですが、シルトのそれは位置が不明です。

 カダフィ派に比べると少ないとはいえ、暫定政権軍にも虐殺行為が見られた証拠があがったことになります。カダフィ大佐は雇兵160人と逃げたという報道もあります。大佐が拘束された場所にあった死体は彼らなのかは不明です。こうした虐殺は今後も見つかり続けるでしょう。

 カダフィ大佐の死については、ビデオ映像を調べて、できる限り調べてみたいと思っていますが、まだ果たせていません。



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