カダフィ軍が民間人の避難を妨害

2011.10.12


 BBCによれば、リビアの暫定政権代表、ムスタファ・アブドル・ジャリル氏(Mustafa Abdel Jalil)がシルト(Sirte)を訪問しました。

 NATO軍のギアンパオロ・ダイ・パオラ海軍大将(Adm Giampaolo Di Paola)は、カダフィ軍が「どう猛な獣」のように振る舞っていると言いました。彼は「彼らの抵抗する能力に驚いた」と言いましたが、彼らには他に選択肢がなく、それでも最後まで戦うとも言いました。NATO軍広報官、ローランド・ラボイエ(Roland Lavoie)は、暫定政権軍はいまや街のほとんどを支配し、カダフィ軍への補給線を切断しており、彼らが戦い続けるのはまったく無意味だと言いました。彼らがこの紛争の結末を変えたり、影響を与えられなかったので、軍事と政治の視点で、これは確かに驚きだと言えます」。

 暫定政権軍指揮官、ウィサム・ビン・アミド(Wissam bin Ahmid)は「街を完全に解放するには、まだ2平方kmが残っています」と良い、まだ街角の狙撃兵に対処していると言いました。「我々の主な懸念は、狙撃兵が射撃基地として家を利用しているため、そこを離れるのを恐れてまだ街の中にいる家族です」。

 火曜日に暫定政権軍は警察本部と判明した建物を占領しました。両者はまだ損害を出し続けており、少なくとも1人の暫定軍兵士が友軍の砲火により死亡しました。

 7人の子供を車に乗せて移動していた女性は「常に爆発があります」「水がありません。何もありません」と言いました。別の男性は、大半が女性の35人の人が彼の家にいて、パンと米で2ヶ月生活していると言いました。「カダフィ軍は私たちが去るのを防ぎました。車庫の車のタイヤを切り、引き返させました」。

 検問所では民間人になりすまして逃げようとしているカダフィ軍兵士を探しています。

 バニ・ワリド(Bani Walid)では、もう1つの攻撃を始める準備をしています。

 ラボイエ広報官は「国の他の地域で、重要なカダフィ軍の存在や活動の証拠はありません」と言いました。


 カダフィ軍はすでに小火器(小銃、手榴弾とRPG)しか使えない状態でしょう。大きな戦力はないはずですが、市街戦であり、民間人への被害も問題なので、暫定政権は慎重に攻撃していると思われます。目撃者が言うように、狙撃兵のいるところには、その家の持ち主たちがいる可能性があるのです。だから、時間をかけて犠牲者を出さないようにする必要があります。

 特に、タイヤを切って民間人が逃げられないようにするというのは、国際法の精神に反します。軍と民間はできる限り分離して、被害が民間人に及ばないようにすることが国際法で求められています。カダフィ軍はおかまいなしに、民間人を人間の盾として用いているわけです。



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