シルトのカダフィ軍を2ヶ所で包囲

2011.10.11


 BBCによれば、リビアの暫定政権軍がカダフィ軍をシルト(Sirte)の小さな2つの地域に追い詰めたと言います。

 ある指揮官は、カダフィ軍を海に近い場所で約2平方kmの地域に後退させたと言いました。しかし、激戦はまだ続いています。

 BBCのワイア・デーヴィス記者(Wyre Davies)は病院を訪問し、多くの負傷者が病室と通路に横たわっていると言いました。彼は破片で負傷した2人の子供を含め、多くの民間人が戦闘で負傷しているのを見ました。病院の建物は重砲撃に耐えました。赤十字国際委員会のスタッフが到着し、人道的状況の評価をしているところです。病院での状況は市中心部での民間人の状況に対する懸念を引き起こしました。

 東部リビアから来た暫定政権軍指揮官、アブドル・サラム・ジャバラー(Abdul Salam Javallah)は約2平方kmの2ヶ所の隣接した地域に追い詰められましたが、まだ抵抗をしていると言いました。「家族が中にいるので、我々はいま小火器で彼らに対処しています」。小火器だけを使うという彼の主張にかかわらず、月曜日に戦車に支援された兵士が都心へ移動しているのが見られました。


 記事の後半は省略しました。

 特にコメントしなくても、すでにカダフィ派の命運は尽きています。あとは「カダフィ万歳!」を叫んで突撃するか、密かに現場を離れてあとでゲリラ戦を展開するくらいしか選択肢はありません。シルトしないで2kmの場所を想定すると、市中心部の沿岸地域付近に追い詰められていると考えられます。戦車は必要な場合に用いられますが、主な戦闘は歩兵によって行われるでしょう。

 暫定政権軍が市街地のかなりの部分を占領しているので、民生の復活は今後急速に行われます。これで一安心です。



Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.