暫定政権軍はシルト空港を占領していなかった!

2011.10.1


 BBCによれば、リビアの暫定政権軍はシルトの空港を再び占領しました。

 2週間前、暫定政権軍はシルトの中心部から約5kmにある空港を占領しましたが、その後に追い返されていました。BBCのジョナサン・ヘッド記者(Jonathan Head)は、ロケットと銃火が滑走路の向こう側から飛んできているものの、今回、彼らは空港を保持することを望んでいます。

 西と東から到着した戦闘員は、カダフィ軍への共同攻撃を始めて、海岸の方向へ押し戻し、彼らを市の中心部のより小さな地域へ押し込もうとしていると言います。

 シルト港も暫定政権軍に最近、占領されました。互いの陣地を砲撃し、機関銃を撃ち合い、木曜日に重火器を使った戦闘が続きました。NATO軍の航空機は弾薬庫を含む軍施設に対して、この地域で空爆を行っていました。

 バニ・ワリド( Bani Walid)では軍隊は木曜日にほとんど前進していないように見えました。


 私はシルト南方にある空軍基地を含む空港はすでに占領済みと考えていましたが、実は暫定政権軍は占領した後で追い出されたようです。これまで、南方の戦線の情報がないと言い続けていましたが、こんな恥ずかしいことがあったので黙っていたようです。

 私は空港の北にあり、市街地の南端にある丘陵地帯に暫定政権軍が展開し、南から圧迫していると考えていたのですが、そこまでも行っていないようです。多分、逆に丘陵地帯はカダフィ軍によって利用されていると考えられます。

 予想ほど、暫定政権軍は前進していなかったようです。これでは話がまったく違ってきます。東西から圧迫しても、南が開いていれば、カダフィ軍はそこから逃げられます。包囲とは名ばかりです。

 シルトは陥落すると思いますが、まだかなりの時間がかかりそうです。

 なお、国内メディアが、カダフィ大佐が砂漠をさまよっているとか、ガダミス付近にいると報じていますが、単なる憶測です。暫定政権から漏れてくる色々な推測を並べているだけで、根拠は何もありません。



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