女性兵士の戦闘配置は実現しない?

2011.1.22


 military.comによれば、女性兵士を戦闘部隊に編入することを勧告する報告書が出ましたが、それは今年中に実現しそうにありません。

 国防総省はこの問題を最優先事項としておらず、昨年「聞かない・言わない政策」の撤廃を阻止することに失敗した保守派の議員たちは、最前線の兵士たちに別の大きな文化的シフトを認めるのを嫌がっています。

 「我々は変化を推し進めていきますが、女性にこうした戦闘を担わせる機会は、いまは恐らく最後の段階にはありません」と、この問題の推進者である民主党議員のロレッタ・サンチェス下院議員(Rep. Loretta Sanchez)は言いました。「我々は『聞かない・言わない政策」議論で反発を受けており、そういう利益団体はいかなるこの種の変化にも反対して戦うでしょう』。

 「 女性兵士の行動ネットワーク(Service Women's Action Network)」の理事アブ・バグワティ(Anu Bhagwati)は「私は、我々が公聴会を開いたかどうかを知りませんし、海外で犠牲になった女性兵士と対面するのは難しいので、変更するいかなる理由も認めません」と言いました。バグワティ理事は国防総省や議会のいずれも目下のところ、近い将来に政策を変更するつもりがないと思っていると言いました。代わりに、彼女は数ヶ月で新しい報告書がこの問題で大衆的な気運を得るのを助けることを期待しています。

 サンチェス下院議員は現在、共和党からは、差し迫っている同性愛者の軍勤務を公認することの影響を鈍らせる方法を模索している特に数人の下院議員の僅かな賛成を期待すると言います。代案として、彼女は女性兵士が彼女たちの非公式の戦闘経験を、昇進やキャリアの向上を助ける公式記録に含めることを認める立法を後押しすることを計画します。戦場での武勇はこれらの記録に反映されますが、他の戦闘経験はそうではありません。

 アメリカの女性退役兵士は女性を戦闘部隊に広範に統合する方向へ向けた最初のステップとして同様の提議を後援してきました。サンチェス下院議員は、この考え方を女性が最前線で勤務することについて疑問を持つ議員をより妥協しやすくさせると言います。


 昨日は都合により更新ができず済みませんでした。今日中に、できるだけ他の記事も紹介したいと思っています。なお、24日(月曜日)の更新はできない可能性があります。できても夜間になる見込みです。

 さて、女性兵士の戦闘部隊への配置は、前回の報道から急に後退したようです。結局、この辺に落ち着くのかという感じですね。現実的と言えば、現実的ですが。

 やはり、3月に出されるという最終的な報告書がポイントとなりそうです。最終調整でかなり限定的な改革案が提示されれば、議会も特に反発せず、軍もその線で改革を実施するのではないでしょうか。



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