ゲーツ長官がメディア接触を制限

2010.7.5


 military.comによれば、スタンリー・マクリスタル大将が放言で解任された件を受けて、ロバート・ゲーツ国防長官(Defense Secretary Robert Gates)は、軍当局者がインタビューやその他のメディアからの接触を受ける場合に国防総省の許可をとるように命じました。

 直ちに実施されるゲーツ長官の命令は、当局者たちに国防総省が隠しておきたい情報の制限を超えたり、意図せずに公表していないかを確認するよう定めています。命令は全世界の軍人と文民の職員に対して、簡潔な覚書で出されました。命令はどのように機能するかを正確に説明していませんが、大勢の当局者たちに国防総省の事務局を通じてインタビューの要請を制限するものとみられます。ゲーツ長官は次のように書いています。「私は国防総省がどのようにメディアと接するかにだらしなくなったことを懸念します。我々はルートの外でメディアと話すことでは多くの人々から離れたところおり、しばしば単に不正確だったり、不適切な背景を、承認されていなかったり、最も知る者の視点によって十分に知らされていない情報を提供します」。


 小学校の規則みたいなものができあがったようです。ゲーツ長官としては、当然、指示すべき規則ではありますが、こんなことをやっているようでは、アメリカはアルカイダに勝つことはできないでしょう。規則の詳細が不明ですが、これで国防総省から情報がまったく出なくなるということはないでしょう。それでは、あまりにも風通しの悪い社会になり、アメリカの風土に合わないと考えます。

 マクリスタル大将が引き起こした問題は、政治家を批判したことというよりは、ほとんど無制限に近い形で記者の帯同を許し、下品な内容を含む、部下との日常的な会話を聞かせたことにあります。傑作なのは、それらが今回ゲーツ長官が出した命令にあげられている内容は含んでいないことです。マクリスタル大将はどうでもよい発言で失敗したのであり、記事に書かれているように、ゲーツ長官をも激怒させたのです。だから、テーマを絞った記者の質問なら、受けても問題はないと私は考えます。軍人がこうした問題を起こすとき、ほとんどの場合において、深刻な情報漏洩は起きていません。むしろ、くだらない放言が問題になっているのです。


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