麻薬業者が巨大ダムの破壊を計画!

2010.6.4

 military.comによれば、アルカイダでもタリバンでもない脅威が、アメリカ本土に迫りました。メキシコの麻薬カルテルがテキサス州の境界線にあるダムを爆破するという計略のために先月、多数の警察官と連邦捜査官、災害当局者が秘密裏に出動したのです。

 攻撃は起こらず、大量の火薬とダイナマイトを盗んだカルテルが、5マイル長のファルコンダム(kmzファイルはこちら)を破壊できたかどうかは分かっていません。米政府からの情報によって行動したメキシコ軍により事件が防がれたのかも知れません。当局を行動に動かした警報は連邦政府が「深刻で信頼できる情報源」と強く主張したものに基づき、国土安全保障省にテキサス州とメキシコ国境で最初に対応する人たちに警報を出すことを促しました。

 メキシコのゼータ・カルテル(Zeta cartel)は市民を脅かそうとしたのではなく、元の同盟で現在のライバルであるガルフ・カルテル(Gulf cartel)に報復するためにダム破壊を計画しました。ある当局者は、ゼータ・カルテルは、爆破を含む特殊部隊の戦術の訓練を受けたメキシコ軍の離反者だと指摘しました。メキシコ軍の広報官は匿名で、ファルコンダムに関する脅威は何も聞いておらず、ゼータ・カルテルがそのような攻撃をすることに疑問を表明しました。「これは、そうしたグループのやり口ではありません。彼らはそのような施設を攻撃したことがありません」。住民と法執行官の情報によれば、ゼータ・カルテルのメンバーは、メキシコ側のダムに近い川の住民に、この地域から出るように警告しました。国境の法執行官は、警告は部分的には、ダムの近くで少量のダイナマイトが発見されこととメキシコ側の国境で警告のコピーが発見されたことに端を発すると言いました。

 テキサスのローマ警察署のフランシスコ・ガルシア警視は「密売業者たちが何ができたかは分からないと言いましたが、ダムを破壊するにはトレーラートラックにいっぱいのダイナマイトが必要だと言います。「ダムを吹き飛ばし、完全に粉々にするには、9/11テロ並のものが必要です」「彼らが何かを始めるまでには、大勢の法執行官がそこにいるでしょう。まったく馬鹿げています」。


 最後まで読んで「なあ〜んだ」という気分になったかも知れません。現実には、ジャック・バウアーが登場するドラマのような話はないのかも知れませんね。

 Google Earthを見れば、ファルコンダムの巨大さが分かります。そして、このダムを決壊させるには、莫大な爆薬が必要だということも想像がつきます。たとえば、第2次世界大戦時にイギリスが開発したダム破壊爆弾は約3トンものRDX爆薬を搭載していました。ガルシア警視のいうとおり、そんな分量の火薬をダムに仕掛ければ、すぐに発見されることでしょう。また、ライバルを脅かすには、もっと簡単で効果的な方法がありそうです。おそらく、ライバルを脅かすための工作を米政府が真に受けてしまったではないかと想像します。


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