救命システム改善でIEDによる死者が激減

2010.10.21

 military.comによれば、優良な治療と犠牲者を素早く後送することが、アフガニスタンで爆弾による死者を劇的に減らしています。

 USA Todayによると、米国防総省は9月に24人の兵士が180個のIED(Improvised explosive devices)で殺害されたと言いました。昨年の9月は131個のIEDで46人が死亡しました。2008年以降に配布された酸素吸入器が8人の命を救ったと、国防総省の統合即製爆発物対策機関(surgeon for the Pentagon's Joint IED Defeat Organization)の外科医、リチャード・トッド・ドムボルスキー大佐(Army Col. Richard Todd Dombroski)は言います。

 軍がより多くの負傷兵救護ヘリコプターを持ち、病院を戦地の兵士の近くに移動したことで、兵士が高い率で生存するようにもなっていると、カブールの米空軍広報官マイケル・ジョンソン少佐(Maj. Michael Johnson)は言います。負傷兵は戦場から病院まで、昨年よりも約25%早く空輸されると、国防総省は言います。

 ロバート・ゲーツ国防長官(Defense Secretary Robert Gates)は、2008年にアフガンにおける迅速な医療救助を最優先事項にしました。IEDは戦闘中の負傷の3分の2を引き起こしています。9月に、武装勢力が仕掛けたIED、1,321個が探知・爆発しました。


 米軍は救命に力を入れていると思っていましたが、今ごろ、こんな基本的な改善で成果をあげたという記事が出たのに驚きました。しかも、IEDによる被害は3分の2とほとんど改善が見られません。進歩があったとは言い難い状況です。

 本当にこれしか成果がないのでしょうか?。統合即製爆発物対策機関はかなり前に設置された組織ですが、ほとんど成果をあげられていないのです。



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