インド軍の手榴弾は3割が不良品

2009.9.10



 spacewar.comが興味深いニュースを報じています。インド軍の手榴弾は3発中1発は不良品だというのです。

 インド軍の手榴弾は30%が爆発せず、起爆する場合でも、通常は4秒で爆発するのが、さらに1.5秒余計に時間がかかっています。手榴弾は第2次世界大戦に遡る代物で、機能不良の原因は化学分解だろうといいます。記事は昨年のムンバイのテロ事件も例に出し、コマンドが到着するまで、竹棒、回転式拳銃、イギリス植民地時代のボルト式ライフルで戦おうとした事実が紹介されています。

 手榴弾は遅延火薬に起爆してから4秒程度で実際に爆発します。遅延火薬はゆっくりと燃え進み、時間をあけて装薬を爆発させるのです。これが劣化していれば爆発までに時間がかかったり、爆発しなかったりすることになります。世界の軍隊の実状はこんなものです。これに比べれば日本の自衛隊はかなりよく整備されており、何かといえば「自衛隊は戦えない」と言う識者や自衛隊OBはどうかしているのです。


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