ソマリアの海賊が米海軍航空機に発砲

2009.8.28



 military.comによれば、船をハイジャックしている海賊が米軍のミサイル巡洋艦チャンセラーズビル(USS Chancellorsville)搭載のヘリコプターに対して発砲しました。

 30人が乗り込んでいる台湾船籍の漁船ウィン・ファー号(the Win Far)は4月に海賊にハイジャックされ、ソマリアのホビョ(Hobyo)にとらわれています。ヘリコプターが船に約3,000mに接近した時、大口径の武器で攻撃されました。ヘリコプターは反撃せず、被害もありませんでした。米軍の航空機を海賊が攻撃したのは、これが初めてです。

 ヘリコプターは通常の偵察活動を行い、それに対してはじめて発砲が確認されたわけです。3,000mという距離では、移動する目標に命中することはまずありません。海賊としては「これ以上近づくな」という警告のつもりだったのでしょう。しかし、初めての発砲が確認されたことで、米海軍は多少殺気立つことになります。こうして、少しずつ海賊問題が深刻化していくことが心配されます。


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