アフガン:空爆による死者が減少

2009.8.12



 military.comによれば、アフガニスタンで先月、米軍とNATO軍の空爆で死んだアフガン人は激減しました。

 目撃者とアフガン当局をまとめたAP通信の記録によると、先月、空爆で死亡したアフガン人は6人で、昨年の同時期の89人と比較すると大幅に減っています。米空軍の統計によると、攻撃の回数は昨年の同時期よりも40%増加しましたが、空爆に用いた、ロケット、爆弾、砲弾の総数は50%減少しました。

 記事には、最近の地上戦についても書かれていますが省略します。最近、まとまった時間が取れず、更新が滞っているのが悩みです。お盆は更新を平常通りに行います。

 マクリスタル大将の新方針が功を奏しているのは間違いがありません。これが今後も続いて、アフガン人との間に信頼関係が醸成されることを願います。

 余談になりますが、私は、この記事でロケット弾や大砲が撃ち出す砲弾も「空爆(airstrike)」に分類されている点が興味深いと感じました。日本語でいう空爆は航空機から投下・発射される兵器に限定されます。時間がないので詳しく書けませんが、このように軍事用の英語には、通常用いられている定訳からは想像がつかない意味を持つものが沢山あります。この点に注意しないと、意味を取り違えることがあるのを覚えておきましょう。


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