アフガンの麻薬対策が方針転換

2009.7.28



 military.comによれば、アフガニスタン戦に関して、ようやくよいニュースが出てきたようです。米軍とアフガン警察は7月にヘルマンド州で大量の大麻を押収しました。

 アメリカのDEA(麻薬取締局)の指導を受けるアフガン警察と共に活動する海兵隊は、7月にケシの種子を297トン、ヘロインを35kg、アヘンを135kg、大麻を550kg、アヘンをヘロインに転換する化学物質16,000リットルを押収しました。その他、爆弾の材料や武器も押収されました。何年も米軍はケシ畑を根絶することを主眼としてきましたが、アフガン農民の間に大きな土地の所有者ではなく、小さな農民に狙いを定めているという不満を生み、軍は武装勢力から絶え間ない攻撃を受けました。1ヘクタールのケシを根絶するのに約44,000ドルがかかり、年間に4,500万ドルが費やされました。アフガニスタン・パキスタン担当特別代表リチャード・ホルブルック(Richard Holbrooke)は、根絶への努力は金の無駄だと述べました。

 成果があがったことは、まず評価すべきでしょう。もっとも、アフガンの2007年の大麻の生産量が9,000トンですから、まだ押収量は不十分です。この記事には疑問もあります。精製工場や倉庫を狙うのは、これまでもやってきたことです。本当にこれを続けて麻薬問題を解決できるかは不透明です。また、捜索場所をどのように見つけたのかが気になります。農民などからの情報収集なのでしょうか?。タリバンが警戒し、より分かりにくいところに隠すようになっても、成果をあげ続けられるのでしょうか?。この戦略転換は最終的な評価を出すには、もう少し時間が必要かと思います。

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