タリバンの宣伝手法にアルカイダの影響?

2009.7.20



 military.comによれば、タリバンが誘拐した米兵のビデオ映像を公開しました。

 この米兵は先日、タリバンが酔っているところを捕獲したと主張する兵士と同一人物です。彼はビデオの中でパトロール中に隊から遅れたところを捕まったと述べています。しかし、ワシントン・ポストによると、ビデオが公表された翌日に米国防総省は、彼がアイダホ州のバウ・R・バグダール上等兵(Pfc. Bowe R. Bergdahl)で、6月30日に基地からいなくなった兵士と同一人物だと確認されました。保守的なFOXニュースの解説者が「嘘つきの脱走」と厳しく批判しているのには驚かされました。ビデオ映像は28分間あり、彼が頭と髭を剃るところが写されており、冒頭では彼の認識票がカメラに写り、氏名と認識番号が明確に見えています。脚を交差して座り、食事をとるところも写っています。この記事が書かれた時点では、

 下のビデオ映像は国内テレビ局が報じたものよりも長く、参考になります。ビデオの中で兵士は弱気なことばかり述べていますが、言わされている可能性もあります。以前は、タリバンが捕虜の映像を公開することは少なかったと記憶しますが、今回のように積極的に公開したのは、アルカイダのやり方を使うようになったためかと考えます。最近、タリバンの戦いは洗練され、より攻撃的になったと指摘されています。ブッシュ政権が寄り道をしたために、タリバンは放置され、無駄に米兵が犠牲になってきました。タリバンの進化がさらに進むのは疑いの余地がありません。





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