韓国軍が北朝鮮の弾薬備蓄の確認を拒否

2009.6.3



 昨日、東亜日報が報じた北朝鮮の上陸作戦訓練について紹介しましたが、聯合ニュースもこの件について報じています。

 北朝鮮は黄海で水陸両用艇を使った上陸演習を繰り返し、黄海の一部を7月末まで船舶の乗り入れ禁止を宣言しています。韓国軍は島に対する上陸作戦が否定できないとしています。しかし、北朝鮮が砲兵部隊とパトロール艇の弾薬備蓄を2倍にしたという聯合ニュースの報道については、確認を拒否しました。

 弾薬備蓄は北朝鮮が謀略のために流した偽情報の可能性もあります。できれば韓国軍は確認を拒否するのではなく、否定か肯定のどちらかを示して欲しかったと思います。本当に北朝鮮が上陸作戦を行うかは、私には疑問です。島に対する上陸作戦は撤収が難しく、上陸部隊はその場で全滅する可能性が高いのです。むしろ、上陸の構えを見せて圧力をかけつつ、水上艇の戦闘だけを行う可能性の方が高そうです。特に、後継者問題のただ中では、全面戦争は避けたいというのが北朝鮮の本音でしょう。

 なお、予備自衛官に待機指示が出た話は、私が得た情報によれば「誤り」とのことです。新潟に自衛隊車両が集結しているという話も、本当なら新潟でかなりの人が自衛隊車両を目撃しているはずですが、メディアは一切報じていません。それに、新潟に集結する理由が分かりません。北朝鮮軍に大きな動きがあるのは黄海側で、この方面から新潟に進出するには狭い対馬海峡を通らなければなりません。韓国がここを北朝鮮軍が通過するのを許すはずはありません。軍事行動として辻褄が合わないのです。簡単に結論を出すべきではありませんが、この話はデマか謀略のいずれかだと考えています。


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