アメリカがハワイに迎撃システムを配備

2009.6.20



 ワシントン・ポストを初めとする主要なアメリカのメディアが、ハワイを狙うという防衛省の誤った見解を報じ、ロバート・ゲーツ国防長官がハワイに迎撃システムを配備したと述べました。

 話がどんどんおかしな方向に進んでいます。ゲーツ長官は「地上配備型の移動式ミサイル・レーダーシステム」を配備すると言っていますが、別の記事によると、これは終末高高度防衛ミサイル「THAAD」のことであり、海上配備Xバンドレーダー(SBX)も配備するといいます。読売新聞が防衛省の見解を報じた直後に、すでに手回ししていたかのように迎撃システムの配備を発表する点が引っかかります。日米が何か連携していて動いているように見えるからです。これはミサイル防衛を担当する軍の部局や企業が、またとない好機と見て、アピールを強めているのかも知れません。ひょっとすると、読売新聞へのリークも、日米の連携があったのかも知れません。

 THAADは日本も装備しているペイトリオットミサイル「PAC-3」よりは射程が長いのが特徴です。米ミサイル防衛局のテストでは、THAADは2006年以来、6回の迎撃テストを行い、6回とも成功しています。迎撃テストは標的ミサイルを使って、実際に迎撃が成功するかを確認するテストです。THAADと同じ終末段階で迎撃するPAC-3の迎撃テストでは、ミサイルから分離した標的ミサイルの弾頭部分を迎撃するようです(news-pjの関連記事)。この関連記事が示すように、弾頭の大きさなどは秘密なので、一般人は実戦に近い条件で試しているのだろうと想像するしかありません。実験結果を示した一覧表を見ると、確実に命中するように見えても、本番で命中するかどうかは分かりません。

 ところで、実験が行われる時期までに東倉里にレーダーシステムが完成するという情報を得ました。内容については、まだ詳しく言えませんが、これならば東倉里からの打ち上げに問題はありません。つまり、目下のところ最も可能性が高いのは、東倉里から南向きのコースで、舞水端里から東向きのコースでテポドン2号が打ち上げられるというシナリオです。



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