防衛省が北朝鮮の欺瞞工作にやられる

2009.6.17



 非常に気になるニュースをみつけました。聯合ニュースによると、北朝鮮の山陰洞兵器研究所付近から出発した貨物列車が、荷は空の状態で、東倉里基地と舞水端里基地をそれぞれ往来していることを韓国政府が突き止めました。

 日本政府が舞水端里にも長距離弾道ミサイルの部品が運ばれたというのは、おそらく、このことです。つまり、防衛省は北朝鮮の情報攪乱に引っかかったのです。嘘を見破ったつもりが、騙されていたというわけです。このように、情報は分析方法を誤ると、とんでもない結論に到達してしまいます。私自身、何度も経験していることです。また、これで日本の情報収集衛星の解析能力も白日の下になったというわけです。積荷が空かどうかすら見分けられない程度の解析力だということです。こういう誤りは珍しくありません。今が本当の有事でない幸運を噛みしめつつ、失敗に懲りず、能力を高めることを考えるべきです。どうせ、日本のマスコミはこういう問題を追求しないので、恥をかくこともありません。それにしても、北朝鮮のこの工作は褒めてあげる価値があります。しかし、これで北朝鮮が本当に打ち上げを実行するかについては、可能性が弱まったといえます。打ち上げる力はないけども、そう見せかけることで、外交的な圧力をかけたいとみることもできるからです。


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