テポドン問題は完全に北朝鮮のペース

2009.4.3



 本日は簡単に書きます。

 北朝鮮はテポドン2号による恫喝が功を奏したと判断し、外交攻勢を強めているようです。聯合ニュースぬよると、北朝鮮は舞水端里に近い空軍基地にミグ23戦闘機を配置し、日本がテポドン2号を迎撃した場合、「展開された迎撃手段だけでなく、重要対象にも断固たる報復の攻撃を加える」と主張しています。

 まさに現在の日本の状況は北朝鮮が望んだものです。テポドン2号が飛ぶと予想される地域では、機体の落下に備えた措置が取られ、それらの地域だけでなく、首都にも迎撃ミサイルを配備しました。日本はテポドン2号に恐れおののいているという情報が上層部に流され、さらに恫喝を強めるよう指示が出されたと考えるべきです。SM-3とPAC-3を配備したのは、その動かぬ証拠として認識されたはずです。テポドン2号の打ち上げ後に、北朝鮮を不利な立場に追い込むためには、いま大騒ぎをして彼らにつけ込まれるよりは、たとえ勇気がないように見えても、静かにしているべきです。今さら、国民に「普段通りの生活を」と訴えたところで、行くかの予定された行事の中止が決まっており、もう遅いというものです。

 予告したとおり、明日4日と5日の朝は更新を中止します。5日の夜に何か報告することがあるかも知れません。あるいは、それまでに、それはみなさんの目の前にあるかも知れません。


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