オバマ政権がグアンタナモとバグラムの対応に格差

2009.2.24



 疲れが抜けないので、本当に簡単に記事を紹介します。military.comによれば、オバマ政権がアフガニスタンのバグラム空軍基地に収容されている武装勢力の処遇について、ブッシュ政権の立場を継承しました。

 司法省は、バグラム空軍基地に収容されている武装勢力拘留者は憲法上の権利を有さず、米法廷に拘留について訴えることができないということを認めました。

 最高裁は昨年夏、グアンタナモベイ基地に収容されているアルカイダとタリバンの容疑者に、彼らの拘留について提訴する権利を与えました。約600人のバグラム空軍基地とイラクの数千の拘留者の両方に釈放されるよう訴えることを認めました。しかし、バグラム空軍基地はグアンタナモベイ基地と違い、海外の戦争地帯にあると司法省は主張します。拘留者は軍事活動の役割を理由に拘束されています。

 一方、military.comによれば、グアンタナモベイ基地の収容施設はジュネーブ条約が求める条件を満たしているという判断がなされました。

 グアンタナモベイは施設を国際基準にまで高めた上で閉鎖し、バグラムは戦時捕虜収容所として運営するという、オバマ政権の方針が示されました。人権活動家の弁護士はこの決定に失望を表明しています。

 なお、アフガンへの補給路に関するニュースもあります。space-war.comによれば、アメリカはキルギスタンとウズベキスタンに補給路に関して合意に達しそうです。いずれの国も、非致死性の物資に限り、国内の通過を認める意向です。


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.