イスラエルまで飛べる無人偵察機

2009.2.19



 アフガニスタンへ17,000人を増派することを大統領が承認しました。このニュースはすでに各方面で報じられています。また、時間的な余裕もないため、今日はイランに関するニュースを簡単に書きます。

 military.comによれば、イランが2年前に所有していることを宣言した無人偵察機の飛行距離が明らかになりました。

 イランの国防次官アマハド・ヴァヒディ(Deputy Defense Minister Ahmad Vahidi)によれば、この無人偵察機の飛行距離は600マイル以上(約965km)で、イランからイスラエルまで飛ぶことができます。これ以上の詳細は明らかにされませんでした。昨年12月には、ステルス無人偵察機の開発を完了したという発言もありました。

 イランはこの無人偵察機を自国の防衛のためや、イスラエルなど敵対国の攻撃にも使えますし、ハマスやヒズボラを支援するのにも使えるでしょう。数年前からイランが新兵器の開発に力を入れていることは分かっていますが、その実態はあまり知られておらず、イランの実力を考える上で障害となっています。

 なお、アフガン増派に関連するニュースで興味をひいた記事があります。米国務省は、デビッド・ペトラエス大将(General David Petraeus)がウズベキスタンを訪問したのは、同国を通る陸路の補給路やキルギスタンのマナス空軍基地に関する交渉だとする見解を否定しました。しかし、どう見ても、この訪問はアフガンに増派される米軍の補給問題のためだと考えられます。


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