ペイリン候補「イラク戦は神に与えられた仕事」

2008.9.5
同日 8:40追加



 サラ・ペイリン副大統領候補(Sarah Palin)が「イラク戦争は神から与えられた仕事」だと演説で述べました(記事はこちら)。

 無邪気そのもので、ペイリン候補はイラク戦の実態など、何も知らないのではないかと、暗澹とした気分にさせられました。しかし、イラクに9月から派遣されるという、彼女の息子トラック・ペイリン上等兵(Private First Class Track Palin)が戦死したり、重傷を負って帰還するようなことがあると、同情票がどっとマケイン候補に集まることになります。彼の所属部隊を確認したところ、「第25歩兵師団 第1旅団戦闘団」と分かりました(記事はこちら)。後方支援部隊ではなく、バリバリのストライカー旅団で、よりによって、まだテロ事件が多いディヤラ州に派遣されます。トラックの安否は、バラック・オバマ候補にとって大統領選挙の、文字どおり地雷となるでしょう。

 なお、トラックの所属部隊は原文では「1-1 Bravo Company, 52nd Infantry, 1st Brigade Combat Team, 25th Infantry Division」と記されています。これを「第25歩兵師団 第1旅団戦闘団 第52歩兵連隊 B中隊 第小隊 第1分隊」と解釈すると、編成表上に存在しない部隊になってしまいます。

 別の記事では「52nd Infantry」を「52nd Infantry Regiment」と明記しています。第1旅団戦闘団には「第52歩兵連隊D中隊」が対戦車中隊として配属されていますが、これは3個小隊からなる中隊だけで、B中隊は存在しません。「D」と「B」の書き違いかも知れませんが、どの記事も「B中隊」と書いています。第1旅団戦闘団には「第5歩兵連隊」もあるので、これと書き間違えている可能性もあり、その方が理解しやすいといえます。あるいは、最近、新設されて、まだホームページに反映されていないのかも知れません。そうだとすると、その理由が気になるところです。トラックが特別扱いされているとすれば、それはまた別の問題を生みます。考えにくいことではありますが、今後、重要になるかも知れないので、一応書いておきます。


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