第1次世界大戦の女性退役軍人が死去

2008.9.1



 military.comによれば、第1次世界大戦に従軍した最後の女性兵士シャーロット・ウィンターズ(Charlotte Winters)が109歳で死亡しました。

 1916年、ウィンターズは、海軍長官ヨゼフ・ダニエル(Josephus Daniels)に、女性が任務に就けるように説得するために面会しました。海軍が女性の入隊を認めると、ウィンターズと彼女の姉は、1917年に入隊しました。1918年12月までに、11,000人の女性が海軍に志願しました。ウィンターズは秘書として勤務し、1953年に海軍予備役の事務下士官として退役しました。

 女性の入隊を進言した人が一番最後に亡くなるとは、奇遇なことです。第1次世界大戦の生き残りが、まだいたとは信じられないと思う方がいるかも知れませんが、こういうことは、しばしば起こります。そして、恩給など退役軍人とその家族が得られる恩典は、長期間に渡って支払義務が継続します。戦争をはじめる時、こうしたことを心配する人は誰もいません。退役軍人の福利厚生に、どれだけの予算がかかっているかを調べてみると、戦争をしないと、どれだけ得ができるかが分かります。


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