アルカイダがマスリの死亡を認める

2008.8.5



 military.comによると、CBSニュースがザワヒリが負傷・死亡したと報じた空爆で、アブ・カバブ・アル=マスリ(Abu Khabab al-Masri)が死亡したことをアルカイダが認めました。マスリは8年前に駆逐艦コールに自爆攻撃を行い、米兵8人を殺害した犯人を訓練したとされ、懸賞金がかけられていました。

 マスリがいつ、どこで死亡したのかは明らかにされませんでしたが、彼の子供数名も一緒に死亡したと発表されました。パキスタンは7月28日の空爆でマスリが死亡した6人に含まれていたと主張していました。

 記事の中で、テロの専門家は「大物の死も大きな影響を与えない」とコメントしています。幹部は交代が可能で、たとえビンラディンが死んでも、アルカイダはそれを克服して発展するとみられているのです。アフガニスタンでは、アルカイダは損失を敵に対する勝利だと考えるという意見も披露されています。

 ここでザワヒリが生きていると考えるのは早計です。ザワヒリも死んでいる可能性は、依然として残されています。彼がビデオメッセージで姿を見せ、直近の出来事について話すまでは、結論を出さない方がよいでしょう。

 マスリの死の評価はテロ専門家が述べるとおりです。アルカイダの歴史を見ると、何度も幹部が殺されても、勢力が衰えない特徴が確認されています。ローテクな軍事活動を中心とするアルカイダにとって、学位がないと将軍になれない米軍の規則は必要ありません。勇気と知恵を持つ者なら、誰でも指揮官になれるのです。


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